豆カレーさんやリハビリのツンデレ美人さん、モンブランさんなどがいろいろと準備をしてくれて私は9月の末に外出することができました。
外出の内容の前にまずそのことを書きたいと思います。
私の外出のために準備をしてくれた人たちは他にもたくさんいて、まずは父が実家に車椅子で移動できるようにスロープを着けてくれたり、トイレやお風呂などには手摺を着けてくれていました。
職業柄、父は人脈をフル活用してくれて、まずは玄関の外の階段のところに鉄板のスロープをつけてもらい、玄関は段差があるのでテラスから入れるようにと外の玄関とテラスを繋ぐようにスロープを着けてくれていました。
その他にも家の中の段差という段差には木で幅の狭いスロープが着けてありました。
病院の床は全て平らだったから気づかなかったけれど、日常生活にはこのようなほんの小さな段差があったりして、それが車椅子の人からするととても難しいものなのだということをこの時初めて知りました。
トイレにも両側に手摺が着いていました。
まだ外出の時はわからなかったけれど、お風呂にも何ヵ所も手摺が着いていました。
そして、旦那から私の外出の話を聞いていた旦那の会社の事務員さんがバリアフリー♿の飲食店をリサーチしてくれて分厚い資料を作ってくれました。
バリアフリー、入り口にスロープがあること、入り口から車椅子が入れること、店内になるべくなら段差や階段などがないこと、車椅子で入れる身障者用のトイレがあること、などなど。
これは外泊などが始まったときに経験したことですが、入り口にスロープはあるけれどドアの前のスペースが狭すぎて車椅子の向きを変えることが出来なかったり、車椅子で行ってしまうとやはりスペースがなくて入り口のドアが開けられない、スロープの傾斜が急すぎるなどの理由で入るのを諦めたお店もありました。
一つ当てはまらない条件があるだけでそのお店には入れなくなる。
病気になる前には考えもしなかったことでした。
そして、移動中にトイレに行きたくなった時のことも考えて旦那はたくさんのコンビニも調べてくれていました。
その中で、一つのコンビニは、ほぼどこの店舗にも広い身障者用のトイレがあるということがわかりました。
車椅子に乗っていると、身障者用のトイレがあるだけでは駄目なときもある。
そこに行くまでのルートが狭すぎたりすると行けません。
特に当時の私のように用を足したあとに手もきかなくて、下着やズボンの上げ下げをするのに介助が必要な場合もあります。
そして手摺も。
身障者用のトイレ、いろいろなところに入りましたが、手摺は必ず着いているんです。
でもね、普通に立てる人は大丈夫だけれど、当時の私のように手摺に捕まって両手で手摺を押すようにしてしか立ち上がれない人には手摺の着いている高さも重要でした。
あまり高いところに着きすぎていても立てない、下過ぎても立てない。まさに病院に着いている高さでないと立てませんでした。
もちろん、万人の症状にピタッと来るように着いているわけではないから仕方ないのだけれど、地元のある老舗のドラッグストアはドンピシャでした。多分リハビリ病院とほぼ一緒でした。さすが‼️と思ったほど。そのドラッグストアは入り口に貸し出し用の車椅子もありました。
自分が病気になる前には、最近、身障者用のトイレがだいぶ増えてきたなと思っていました。
でも、いざ自分が使う側になると意外に少ないなという印象でした。
そしてこれはお恥ずかしい話ですが旦那が改心したこと

今までは駐車場がどうしても空いていないときや、急いでいるときなどは少しの時間だからと思いやりスペース、つまり身障者の方や妊婦さん、子連れの人などのための場所に停めていた旦那でしたが、車椅子を下ろして私を抱えて乗せて、乗るときもまた逆の動きをして、と私の病気を経験して、もう思いやりスペースに少しの間でも停めることはやめようと思ったそうです。今まで申し訳ないことをしていたなと。
やはりお店に入ったりトイレに行くだけでも大変な思いをしている人がいるのだから、そういう人のためにお店などに一番近い場所にあるこのスペースは使っては駄目だと思ったそうです。
それからは今でもどんなに空いていても旦那はそのスペースには停めなくなりました。