曲がってしまった蓋を一度交換してもらって、そんなに経たないうちに、スピーチカニューレを取りましょうということになりました。
もしかしたらすぐに声が出ないかもしれないけど、徐々に出るようになると思うから心配しないでね、と言われました。
これはスピーチカニューレにするときにも言われたことでした。
いよいよ当日
また私はものすごく緊張していました

血は出るの?痛いの?
スピーチカニューレに交換するときと同じようにメタル先生が部屋に入ってきました。
そして
するっ
またあっという間に取れました。
メタル先生
「声出してみて」
あー、と言ったつもりが声が出ない…
担当看護師さんが私の喉に開いている穴を指で押さえて塞いでくれて
「もう一回出してみて」
「あーー」(プシュー)
小さいけれど声が出ました。スピーチカニューレを抜いたばかりの穴から空気がもれていて、同時にプシューという音がしてたけど

担当看護師さんは
「出た出た

」



「この穴は、もう夜には閉じちゃうと思うよ」
私
「自分の喉に開いている穴を見るのが怖い」
そう担当看護師さんに伝えると
「ええー?大丈夫よ
喉にね、少し大きめのピアスの穴があいてるようなもんだから。それでも怖いなら大きめの絆創膏貼ってあげようか」

私は喉の傷を見る覚悟が出来るまで絆創膏を貼ってもらうことにしました。
「女の人とかだと、素敵なスカーフとかして見えないようにしてる人もいるけど、これは、ちびまんじゅうさんが頑張って復活した証だから、勲章よ
」

担当の看護師さんはそう言ってくれました。
この言葉のおかげで、私は今も傷を隠したりしていません。むしろ誇らく思えるようになりました。
たまに人に、どうしたの?と聞かれることもあるけど全然気にしません。堂々と、気管切開したんですと伝えています。