いよいよ口からご飯が食べられる






前の日から楽しみにしていた食事の時間になりました。
病前のように食べることを想像して楽しみにしていた私でしたが、
そうだ、私、手が動かないから自分で食べられないんだ
わかっていたつもりだったのに、気付かされました。
そして食事は離乳食とまではいかないけれど、とろみがついた、刻んである形態のものでした。
看護師さんがスプーンですくって口に入れてくれました。
最初の感想は、少しの量なのになかなか飲み込めない…味もなんだかよくわからないものもあるな、でした。
でも、おかゆと魚などを食べました。
私にとっては大進歩でした。
初めての食事は、ほんの少ししか食べられず、でも、口から食事が出来たことが嬉しくて、旦那が動画を撮ってくれて、両親に口パクで報告しました。口パクの後から旦那が私の言っていることを声に出して伝えてくれました。
初めての食事の後、担当の看護師さん(まだブログ内での呼び方が決まらないのでこの呼び方で)が来て、食事出来たことをとても喜んでくれました。
そして、
「鼻から管が入ってたから食べずらかったよね、ごめんね、次、お食事するときには管は一旦抜きましょうね」
と言ってくれました。
嬉しかったけど、一旦
もう抜くんじゃないの


そんな不安を少し抱えながら

次の日の食事の時だったか、いつだったかはあまり覚えてはないんだけど、鼻の管を抜いて食べることになりました。
多少むせましたが、看護師さんがすっと抜いてくれました。
転院当日の夜勤だった女性のOさんでした。
「気持ち悪いから見るんじゃない」
抜いた管に血などが付いているか怖がってる私にそう言ってくれました。
このOさん、優しくてとても面白い方なんだけど、ブログではこの優しい話し方が伝わらないのが残念です
(この方もまだ呼び方が決まらないのでとりあえずOさんで
)


でも、Oさんがさらっと
「食べたらまた管入れるからね」





やだーーー
もうやだーーー


心のなかではそう叫びましたが、
「えっ
また入れるんですか
」


冷静を装って聞きました。
その場にいた看護師さん、綺麗な長い黒髪の手足が長くて背が高い、モデル体型の美人なのに、性格はひょうきんで面白い、声もでかい
みそのおにぎりが好きだと言っていたので、今後は、みそおにぎりさんと呼びます。

このみそおにぎりさんが、
「ちびまんじゅうさん、管入れたくない
よし、私が先生にに聞いてきてあげる
」


しばらくして
みそおにぎりさん
「発表します
(←思いっきりにやけた顔)……3日間(管を抜いたまま)様子を見て、ちゃんと量、食べられるようならもう管は入れません
ムフフフ~



」







「しっかり食べないとまた入れるからねー」
↑声もでかい笑
すっごく嬉しそうにそう伝えてくれました

私もすごく嬉しかったのと、みそおにぎりさんにつられて大笑いしました
