自分の体がほとんど動かなくなっていることはわかっていたつもりでしたが、本当の意味でその現実を突き付けられたのは、リハビリ病院に行ってからでした。
転院した次の日からリハビリが始まりました。
私には、手のリハビリ、足のリハビリ、口のリハビリがありました。
まず、車椅子に乗ってみましょうということになりました。
車椅子と言っても、その時の私は首も座っていない、おすわりもできない、体はぐにゃぐにゃだったので、普通の車椅子にはまだまだ乗れずに、寝たまま乗るような長いタイプの車椅子に乗せてもらいました。
車椅子に乗ることを簡単に考えていた私でしたが、男性のリハビリの先生が4人がかりで、寝た状態の私を持ち上げてくれて、長い車椅子に乗せる。ものすごく大変なものでした。
そして、私はずっと寝たきりだったため、起立性低血圧といって、体を少し起こしただけで血圧が下がってしまうようになっていました。
リハビリの先生方がそこら辺のところを確認してくれて、看護師さんや介護士さんに伝えてくれて、私が車椅子に乗るときにはこうするように、ということを決めてくれました。
そして、車椅子に乗ってみた私の感想はというと、
すごく疲れる、早くベッドに戻りたい
でした。
車椅子に少し乗っているだけでお尻や腰がとても痛くて・・・
自分はこんな風になってしまったのか・・・と思いました。
しかし、この落ち込みはこれから私が経験する落ち込みと比べたらまだ、とてもかわいいものでした。