リハビリ病院に着くと、もう担当の看護師さんが待っていてくれました。
そして、介護士さんも一緒に待っていてくれました。
私は二人に
「よろしくお願いします。」と伝わるように口を大きく開いて言いました。
担当の先生はリハビリ病院の先生と話すために離れました。
私は担当看護師さんに連れられて、血液検査やレントゲンなど一通りの検査を受けました。
結構時間がかかりましたが、やっと病室へ。
少しすると旦那とお義母さんが来ました。
看護師さんが、今日のこれからの予定、病院での生活について、必要なもの、食事などの説明をしてくれました。
少しすると、若い男性の先生が入ってきました。
リハビリの先生でした。
私のリハビリの担当の先生は女性ということでしたが、今日はお休みと言うことで、代わりの先生が説明に来てくれました。
リハ先生 「この病院はリハビリが365日、土日もお正月でもあります」
リハ先生 「リハビリをして、ゴールはどこにしたいですか?」
私 「元の生活に戻りたいです。私は生まれたばかりの子供がいるので元の生活に戻らな
いと困ります」
リハ先生 ・・・ちょっと目を拭いた
「ごめんなさい、僕、歳のせいか最近こういう話に弱くて・・・」
私 ・・・
リハ先生 「がんばりましょう」
それからぞろぞろと男性のリハビリのスタッフが入ってきました。
みんな自分よりもきっと若くて、そしてみんなにこにこしていてとても明るい感じがしました。
「担当じゃないですが、これからリハビリをやることがあると思うのでよろしくおねがいします。」
みなさんそう言って出ていきました。
そして、午後、先生からお話があるということでしたが、それまではまだ少し時間があったので、担当の看護師さんが鼻から栄養を入れてくれることになりました。
「朝も早かったし、お腹すいたでしょ」
そう言われたことがすごく新鮮でした
もちろんまだお腹がすく感覚はなかったけれど、それまでの私はこの鼻から入れているものを栄養だとはわかっていたし、もちろん胃に届くものだとはわかっていたけれど、そういえば食べ物だと思ったことはなかったのです。
ただ辛くて、入れた後重くなって苦しくなる、だから早く終われー、そんなふうにしか思っていませんでした。
大学病院では私が吐いてしまったことがあったので、ゆっくりゆっくり点滴のように入れてもらっていたけれど、リハビリ病院に来たらウィダーインゼリーみたいな容器に入った栄養を管につなげて看護師さんが、チューーーっと一気に入れました。
私も旦那もびっくり
初日は直後、胃が痛くなっちゃったけれど・・・
この病院に来たら何かいいことがありそう・・・
私はそう思いました。
ギランバレー症候群、聞いたことはあっても、回復していく過程を見たことがある人はあまりいなかったようで、この時の私を見たリハビリのスタッフの方たち、看護師の方たちは、早く次に行く施設を考えてあげないと、そう思っていた方も多かったようです。
しかし、救いだったのは偶然にも私の担当になった看護師さんが別の病院に勤務しているときにギランバレー症候群の患者さんを担当したことがあったということでした。