なかなか呼吸の練習さえもうまくできなかった私ですが、あるときから旦那が

 
「おお!!今すごい自発呼吸が出てたぞ!!
 
と言うようになりました。
先生や看護師さんもちらほら
 
「うん、自発呼吸でてきたね」
 
と小さくつぶやいていたりしていました。
 
でも、私にはまだ、どこまでが自分の呼吸なのか、どこまでが人工呼吸器に助けられているのか、まったくわかっていませんでした。
 
ただ、時々聞こえてくる呼吸の音は人工呼吸器のものだということはわかっていました。
 
そしてその辺りから私は突然激しく咳をするようになりました。
 
後から先生に聞いたことは、自発呼吸が出てきて、呼吸器の呼吸と自分の呼吸がぶつかるようになり咳込むということでした。
そしてやはり同じ頃から、呼吸器と私を繋いでいる管の間にある蓋みたいなものが時々、スポンと外れやすくなりました。
 
その蓋みたいなものが外れるとアラーム💥が鳴り、看護師さんがふっ飛んで来る。
これは外れるとまずいものなんだとわかりました。
 
 
一度、この蓋が外れてしまい、看護師さんがいつものようにダッシュで来てくれなかったことに不安を感じた私は、よく話したりする看護師さんにその出来事を話し、すごく怖かったと伝えました。
するとその看護師さんは、
 
「大丈夫❗私が、ちびまんじゅうさんのことは死なせない❗」と言ってくれました。
すごく心強くて、ありがたかったです。
 
そしてその看護師さんは(他の看護師さんもみんなそうでしたが)アラーム音がなるとダダダダダーーー💨とダッシュで来てくれていました。
 
そして、やはり旦那にその事を話すと、
 
旦那 「そもそもおまえさ、これ(蓋)外れて苦しいの?」
 
私  「…」
 
そういえば苦しかったことはない…
 
旦那 「おまえ、呼吸出来てるからもうこれ外れても苦しくないんじゃねえの?」
 
 
 
真顔真顔真顔なにっ!?
 
アラーム音にビビり、すぐに来て❗と思って焦っているだけで、そもそもそんなこと考えたこともなかった…
 
そして私の人工呼吸器は設定が変えられ、徐々に自分の呼吸で過ごせるための練習が始まりました。