???「明日の朝待ってるから!」
界人「がはぁ!?」俺は布団から飛び起きるとさっきの言葉が耳に残っていた。
相当にデジャブを感じる、きっと疲れているのだろう。
のそのそと歩いて水を飲む。
界人「はぁ、」と何故だが朝からどっと疲れている。
そして今日は認めたくないが火曜だ。高等学校といういかにも楽しそうな場所に行かなくてはならない。
家をでれば、8月の陽気にクラクラする。
どうしてこんなにも季節によって気温が違うのだろう。
界人「地球は情緒不安定だな、」ちょっとニヤつきながら小声でボソッと囁くと後ろから声が聞こえてきた
黒崎「え、キモ」
そこには小学校の頃からずっと好きな黒崎が立っていた。
界人「だろw」そう言いながら内心結構傷ついてる、誰か癒して。
黒崎「そういうキモい所も可愛いよ?」
女子の言う可愛いは可愛いって言ってる私可愛いアピールだって何処かで聞きた。
いや、このラノベ凄い大賞を3連覇した作品なんて読んでないよ?全然。
界人「からかうのもいい加減にしろ!惚れちゃうだろうが!!」
黒崎「えぇ……」
陰キャの冗談は通じないらしい。もっとも事実上冗談ではないのだが。
8月の暑さに負けじと歩いていると何か不自然に影が出来ている。
ん?気付いた瞬間にはもう遅い。
空から犬が降ってきた。え?犬?できれば女の子が良かったなぁ〜などと考えていると
ボン!勢いよく黒崎に当たった。俺じゃないんかい!と心の中でツッコミを入れてると、どこからか声が聞こえてきた
???「ごめんなさい。」
その声の方に視線を向けると小さな男の子が立っていた。
界人「君の犬?」???「はい…遊び半分で塀の向こうにボール投げたら飛んで行っちゃって。」
界人「まぁ、犬だからしかたないさ、」
黒崎「え?私の事無視する?ここで?犬に飛び乗られてるんだけど?」
界人「まぁ次から気をつけなよ?」
???「はぁーい」
界人「で?なんだって?」
黒崎「……もういい、知らない。」
そう言って先に行ってしまった。それにしても今日は暑い。その暑さのせいかボソッと呟いてしまう。「あぁ〜黒崎怒ってても可愛かったなぁ〜」ニヤニヤしながら歩いていたら
???「へぇ〜黒崎さん好きなの?」
界人「そりゃ、もちろん!」
振り向くと同じクラスで奇跡的に家が隣の荒谷さんと目が合った。それと同時に後悔しつつも取り繕うことも出来なさそうなので諦めて1つお願いをした。
界人「お願いします。口が滑っただけなので誰にも言わないで下さい……お願いです……」
荒谷「じゃあさ〜私のお願い聞いてくれる?」
界人「はい!なんでもどうぞ!!」
荒谷「じゃあ私と付き合ってくれる?」
界人「はい!喜ん……」