私が術後に病理結果を聞いたのは2013年1月。その当時、私の病院では、病理結果として下記事項が示された。それ以外の項目は必要に応じて、という感じだった。

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【がんの種類(組織型)】
★非浸潤癌
★浸潤癌
 ・一般型/浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌・充実腺管癌・硬癌)
 ・特殊型(粘膜型・浸潤性小葉癌・その他)

【性質に関する検査項目】
★腫瘍の大きさ(癌の浸潤径)
★がん細胞の悪性度(グレード)
★がん細胞の増殖能(Ki67陽性がん細胞の割合など)これは必要に応じて項目だった(修正)
★リンパ節転移の有無と個数
★脈管侵襲(がん周囲の血管やリンパ管にがん細胞がみられるかどうか)
★ホルモン受容体(ER・PgR)の有無
★HER2タンパクの過剰発現あるいはHER2遺伝子増幅の有無 
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私の病理結果は非浸潤性乳管癌。主治医は「病理医が浸潤癌を探して見つからなかった。それに全摘でキレイにとったから大丈夫でしょう!」と言った。当時は深くは考えなかったが、しばらくして乳がんの知識がそれなりについた後は、「病理医が浸潤癌を見逃してしまう可能性はゼロではない。それは検査の限界」という意味が含まれていると理解している。

現に、「非浸潤癌で全摘の方が遠隔転移で再発してしまった」という話は聞く。「病理医が見逃してしまった」「かなり早い段階で微小の浸潤癌が血管などを通じて移動。術後に病理検査に回された時点では、乳房内には病理検査で見つけられるような浸潤癌はなし。なので病理結果は非浸潤癌。早い段階で他の臓器など遠隔に移動した微小癌細胞はしばらくは大人しくしており微小のまま。だから全身検査でも異常なし。その後、様々な条件が重なり微小癌細胞が成長し他の臓器など遠隔で再発」など様々なケースが想定される。素人の考えだが。要は、検査には限界があるということだ。

で、私は主治医から、「非浸潤癌なので、ホルモン受容体などの性質に関する検査項目結果(ER(+)、PgR(-)、核グレード(悪性度)2、her2 1+(-)など)は参考」と言われ、病理医が描いた図(非浸潤癌が存在した位置を示す図)をくれた。私は浸潤癌はなかったが(浸潤がん/シコリの大きさはゼロだったが)、乳管内進展(がんの拡がり)はそれなりにあり、数本(3本程度だったかな?)の乳腺内に黒い点々が記されていた。黒い点々が乳管内の癌だ。

それで、先日、ある事から「ホルモン受容体などの性質はこの多くの乳管内の癌細胞のどの細胞の性質?同じ性質を示すことが多いらしいが(1つの癌細胞が分裂して増殖するためと理解しているが定かではない)、乳管内進展(がんの拡がり)がそれなりにある私の場合(拡がりの範囲は測定が難しいが5cmはあった)でも、全ての癌細胞の性質が同じと言える?」と思ったが、「私のように術前検査結果が非浸潤の場合は、病理検査で浸潤癌の有無を調べることが一番重要。また、非浸潤癌で全摘の場合、術後治療は基本的にない。なので、非浸潤癌の性質は参考程度で重要視しないんだろうな....。だから、全の癌の性質が同じか否かなんて....」とすぐに納得した。

なぜ、乳管内に留まっている多くの非浸潤癌の性質が同じなのか否かと疑問に思ったかというと.....。病理結果で浸潤癌(シコリ)が3つ見つかり、その3つのシコリの性質が全て異なっていた病院仲間がいたからだ。「シコリが複数個あっても同じ性質の場合が多い。3つとも性質が異なるのは珍しい」と医師から言われた、と彼女が言っていたと記憶している。

石灰化の非浸潤癌の方は乳房全体に非浸潤癌が拡がっている人も珍しくない。皮膚近くまで拡がっていることも珍しくなく、取り残してしまうと全摘でも局所再発となってしまう。検査にも手術にも限界はあり、100%はない、ということだね。

今日のオマケは、雨の福岡中洲に凛と立っていた美しいお姿(昨日の夕方)。

201610中州1


201610中州2


どんな場所に一羽がいたかというと....。別の晴天の日の写真だがこの場所。夏に新たにオープンしたシップス・ガーデン。レストランと水上公園だとさ。

201610中州4


水上公園からの眺めはいいかも。

201610中州3

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