乳がん・再建関連の2泊3日東京の旅から帰ってきた。最近、スケジュール的にバタバタしていたわりには疲れていないかな?

今回の旅は羽田でポケモンジェット↓に迎えられ幕開け。天気予報が外れてまずまずのお天気で助かった!2泊3日だったが、「当分ブログが書けるな」と思えるほど感じるもの・学んだものが多い旅となった。忘れないうちにアップできればと思う。

ポケモンジェット


今回の旅には乳頭再建手術が含まれていたので、今日は乳頭再建手術関連を。
乳頭再建手術はまだ発展途上だと聞く。同じ再建手法でも、病院によって・執刀する形成外科医によって微妙に異なると理解している。独自の手法を持っている病院や形成外科医もいると理解している。それを前提に私の体験談を参考にして下さいね。

私は、乳がん手術から1年11か月・インプラント手術から13か月・脂肪注入から10か月で乳頭再建手術を受けたことになる。もし今春に福岡に転居していなければ、もう少し早く乳頭再建手術を受けたと思う。また、もし今春に転居の可能性がなければ、脂肪注入手術はもう少し後に受けたと思う。

【乳頭再建手術方法】
私が知る限りでは、下記4つが主な再建手法だと思う。
①健側乳頭の移植:授乳などにより健側の乳頭の長さがある程度ある場合は、健側の乳頭を半分切り取り移植する
②局所皮弁法:再建乳房の皮膚を立ち上げる方法
③タトゥー:刺青で描く方法
④鼠蹊部・脚の付け根の皮膚の移植:乳輪乳頭と色が近い鼠蹊部の皮膚を移植して乳頭及び乳輪を再建する方法

参考として、東京と福岡の有名なクリニックのHPリンクを貼っておきます。東京はここ、福岡はここ

【私の乳頭再建方法】
私は健側の乳頭移植は適応不可。なので、皮膚を立ち上げる局所皮弁法で再建した。私の病院では、再建した乳頭が潰れるのを防ぐために軟骨を芯にし、その周りに立ち上げた皮膚を巻きつける?(医学的な表現が間違っている可能性あり)。軟骨はインプラント手術時に採取し傷痕附近に埋めてあったので、それを取り出した。ちなみに、軟骨を芯にしても、再建乳頭はある年月を経過すると潰れると理解している(個人差あり。また再建した乳頭の形状にもよると思う)。

【手術時間】
術前診察及び乳頭の位置決めを含めて一時間半程度。

【位置決め】
位置決めが全て(とても重要)とのこと。乳房の形状が左右対称の人は少ないが、乳輪乳頭の位置は、乳房の形状が左右対称でなくても、左右対称の人が多いとのこと。だから、私の場合も、乳輪乳頭の位置は左右対称にした方がいいと言われた(参考:私は、ブラ着用時を考え、シリコン乳房はトップ&アンダーとも健側より1㎝上げて再建。もちろん、シリコン乳房と健側乳房の形状は違う)。位置決めに結構時間をかけた。写真撮影や人工ニップルを使って位置決めをした。

【手術中の様子】
手術過程は見えず全く分からなかった。局所麻酔を使用。主治医や看護師さんと雑談しながらの手術。

【痛み】
私は外科的痛みに鈍感なタイプ。それを前提に参考にして下さいね。
痛みは殆ど感じず。乳頭を再建した位置はシリコン乳房の中心部に近く大胸筋がない場所。神経の戻りが遅く、痛みの感覚が殆どないと感じた。一方、軟骨が埋まっていたのは、シリコン乳房の外側&大胸筋がある場所。なので神経が比較的戻っていて、痛みの感覚がある程度あると感じた。

局所麻酔をしているが、メスを入れられている部分ではなく、シリコン乳房の外側や周りに軽い痛みや違和感を感じて不思議だった。「シリコン乳房の外側や周りは神経が戻っているので、その部分で痛みを感じるのかな?」と主治医に問いかけたが、明確な回答はなかった。神経回路は複雑で不思議な症状として現れると聞く。例えば、心筋梗塞の兆候として、胸ではなく歯や背中の痛みを訴える人がそれなりにいる。これらと同様な神経回路の不思議さを乳頭再建手術でちょっと体験した気分だ。術後も殆ど痛みはないが、軟骨取り出しのためにメスを入れた部分にの上、つまりシリコン乳房の上部外側のある部分(脇に近く、大胸筋があり神経が戻っている部分)にまたに痛みを感じる。

【術後処置】
再建乳頭には保護するスポンジみたいなものが付けられ、軟骨を採取したところにはテープ?が貼られた。そしてシリコン乳房のほぼ全体に防水フィルム?が貼られた。今はその状態。手術翌日からシャワーのみ可能。その後の処置方法は後日別の記事で。私の場合は抜糸は10日後(通常とは違うと思う。特別スケジュールだと思うな)。

手術なので、細菌感染予防のための抗生物質と痛み止めが飲み薬として処方された。

【感想】
上記術後処置をする前に再建乳頭を鏡で見せて貰った。よく出来ていて驚いた!乳がん手術で残された皮膚・皮下組織がかなり薄く再建難度が高い私。術前は「こんなに薄い皮膚を立ち上げて大丈夫??」と疑問に思い、主治医に何度も確認した。主治医に「大丈夫」と明言してもらっても、「ホントに??」と疑心暗鬼だったが、大丈夫どころか上手くできていた!あるべきものが、あるべき所にあると、シリコン乳房全体が引き締まった印象になった。傷痕が目立たなくなったようにも感じた。

【懸念事項】
通常、軟骨が埋められている場所は脇下あたりの傷痕附近だが、私の場合は脇下より少し中心部によった部分だった。なぜそこに軟骨を埋めたのかは主治医も定かではない。多分、インプラント手術時に開けた傷痕の一番端の部分がそこだったと推測される。軟骨を取り出すために再び切開した傷痕部分は、今はテープが貼られていて状態が分からないが、「せっかく傷痕が目立たなくなってきたのに、ほんの少しだが再び傷痕を開けたので、その部分はまた目立つようになるかも?」と懸念している。仕方がないけど。

【余談】
東京で友人に「午前中に手術して、その日の夜の便で福岡まで帰るの?大丈夫?」と言われたので、主治医に「今日の夜の飛行機で福岡まで帰るけど大丈夫ですよね?」と訊いてみた。「まぁ、いいんじゃない」というあいまいな回答だった。「駄目といったところで予約変更できないでしょ?じぇんりーらしいな....。じぇんりーならいいか....」と主治医が心の中で呟いているんだろうな.....ということが主治医の表情から感じ取れた。

日帰り外来手術で瘢痕拘縮形成手術、脂肪吸引・注入を経験した私。外来手術に慣れてしまったというか、この程度だとこれぐらいは大丈夫かな?という想像がついてしまうというか.....。本来なら手術日は東京に宿泊した方がいいんだろうな....と当たり前のことを認識した。感覚的には、瘢痕拘縮形成手術の後に1人で通勤ラッシュにさしかかった電車に乗って千葉の自宅まで帰った時の方が大変だった。飛行機は座れるからね。健側で2泊3日分の荷物を持つ時が少し大変と言えば大変だったけど、荷物を持たなければならない場面も最小限にしたしね。

繰り返しになりますが、これはあくまでも私の症例。それを前提に参考にして下さいね。

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