アメブロはサブブログで、FC2がメインブログです(ブログ名は同じ)。インド・チェンナイ関連記事は80%ほどはアメブロにもコピペ投稿していますが(FC2の方がカテゴリ分類が細かく検索しやすい)、乳がん&乳房再建関連の過去記事は主な投稿しかこちらにコピペ投稿していません。(詳しくはこちらを)。コメントはFC2からお願いします。宜しくお願いします。
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1997年の香港。イギリスから中国へ返還された年だ。当時の香港は不動産価格が物凄く高く、「月額50万円の家賃でも、この程度のマンションにしか住めないの?」と思った。時代背景もあり、多種多様な日本企業が香港に進出していた。「なんで、こんな家に住めるの?」と不思議になってしまうような豪邸に住む若い日本人駐在員から、「これはちょっと.....」と同情してしまうような場所に住んでいる日本人駐在員まで様々だった。「日本から出張者が来たら、自宅に泊めなければならないの。夫が出張中に男性の出張者が来ても....。家も狭いし....。とっても嫌で不安」と漏らす当時20代の駐在妻に会い言葉を失ったこともある。
日本人駐在員・駐在妻の間では「駐在格差」みたいなフレーズ・概念がある。企業による待遇・福利厚生の違いを示す。時代や駐在する国によるが、この種のことは現地で生活していると必ず感じると私は思う。駐在も慣れていると、この辺りの違いに配慮して、在住日本人コミュニティーで行動・発言が自然と出来るが、慣れないと、この辺りのことでトラブルになってしまうこともある。
ではインド・チェンナイはどうだったか。チェンナイに進出している日本企業の多くが、チェンナイをハードシップが高い地域に指定していると思われたので、駐在格差というか、福利厚生の違いを感じる場面が多いように思った。具体的には「近隣諸国への買い出しの有無・回数」「一時帰国の回数」「日本からの食品送付制度の有無・回数・容量」「帯同家族の車の有無・ドライバーの経費・ガソリン代」などだ。
ただ、注意しなければならないのは、こういった福利厚生は単純には比較できないということ。私が知る限りでも、福利厚生の仕組み・自己負担は各社各様だった。「高い家賃の家には住めるが、ある部分では自己負担が大きい」などだ。まぁ、全ての福利厚生・待遇がとってもいい企業があるのも事実だが。
上記に述べた事項は「いいな....」と一瞬羨ましく思うことがあっても、何とかなる事項だと私は思っている。つまり、チェンナイには何ともならない事項が1つある。それは子供の学校だ。チェンナイには日本人学校がない。多くの?殆どの?日本人がアメリカン・スクールに通い、その後にアメリカン・スクール敷地内で行われる日本人教師による準全日制補習授業校に通っている。もちろん、現地校に通うことも可能だが。私は子供がいないので詳しいことは分からないが、このアメリカン・スクール年間授業料が、漏れ聞こえてくるとこによると、400万円に近いらしい(詳細は必ず確認して下さいね)。それに加えて準全日制補習授業校の授業料だ。
子供の学校の授業料に関する会社負担額も企業によって異なる。例え、会社負担率90%で自己負担率10%でも、チェンナイのアメリカンスクールの場合は馬鹿にならない金額になる。多くの駐在員をチェンナイに派遣している企業は現地の事情も分かっているが、一人駐在員や初めての家族帯同となると、派遣企業の日本本社が状況を把握していない場合も少なくない。「日本本社はチェンナイに日本人学校がないことを想定してなくて......」「子供の学費にかかる経費負担が大きすぎるから本帰国してくれ・日本人学校のある国に異動してくれ、と言われた」といったことを耳にした。
チェンナイはお酒に厳しい準禁酒州。日本食を食べられるレストランもかなり限られている。しかも、多くは市内にあり、工場勤務だと、市内まで車で2時間~2時間半だ。そして、日本食に限らず、インド料理以外のレストランはかなり限られている。しかも、ホテル以外はお酒が殆ど飲めない。こんな状況で、自炊ができない・忙し過ぎて自炊をする気力がない・日本食以外は苦手、といった方々が単身赴任になると健康管理が難しい。また、日本人の誰かと飲んだり・話たりしないとストレスを上手く発散できないようなタイプの方は、なかなか日本人と会えないような環境で働いていると精神的にキツイかな?とも思う(海外への単身赴任でうつ病を発病した人の話はよく聞く。自殺も....)。なので、家族帯同が好ましいが、チェンナイの場合は、会社の学費負担に関しては事前に確かめ・協議した方がいいと思う。私が言うまでもなく、皆さん、されているとは思いますが。
最後に余談・愚痴。私のチェンナイからの本帰国は、スケジュールが超タイトで、駐在ベテランの同年代のお友達マダムにかなり手伝い助けてもらった。皆に「本帰国の飛行機はビジネスでしょ!ゆっくりして!」と言われた。50代にもなって「いや~、うちはインドは本帰国もエコノミーで.....」と正直、言いづらかった。エコノミーだと手荷物で運べる量も少ないし、タイトなスケジュールの50代にはバンコク・トランジット6時間を含むほぼ24時間のエコノミーでの移動は虐めにすら感じた!企業よ、考えてくれ~!因みに90年代の夫20代の赴任時はビジネスだ。
今日のオマケは最近妙に懐かしく思うチェンナイの街をブラブラする牛さん
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