実家に住んでいた頃、近所には個人経営の食料品店や小さなスーパーがあるくらいで、本屋やレコード屋などの文化的なお店は一軒もありませんでした。
なので、そういうお店に用がある時は、自転車に乗って、隣接するA市やB市、時には遠くのC市にまで行っていました。
A市・B市・C市には、小中高生がワクワクするようなお店がたくさんあって、楽しかった。
大昔あったドムドムが閉店して以来、実家の周辺に一軒もないファストフード店。
それもA〜C市には豊富に揃ってる。
マクドナルドはもちろん、モスやロッテリアまである。
ケンタッキーも。
家の近所では薄暗い個人商店かスーパーでしか買えない文房具だって、可愛いお店がいくつもある。
楽しくて仕方なくて、暇さえあれば遠出をしていました。
その頃はそれが日常だったので特に疑問に思っていませんでしたが、今になって思います。
なぜなんだ?と。
私の実家の住所「大阪市」なのに、なぜあんなに何もなかったんだ。
時は過ぎ。
実家があった場所からそう離れていないところが今の私の家です。
上述のように子供の頃から自転車でうろついていたこともあって、よく見知った界隈。
今も変わらず、周囲に何もありません。
変わってないどころか退化しています。
「明日の朝のパン買い忘れた〜」なんていう時に便利だった、ちょっとした買い物ができる個人商店が、今はもう全部潰れてしまってありません。
コンビニはあるけど、どれも微妙に遠いです。
自転車で行かないとキツい。
しかもコンビニよく潰れます。
スーパーも遠いです。
ファストフード店は、今はありますよ。
ふふ。
一軒だけね。
選択肢、ないね。
そういえば、昔は何軒もあった個人経営の寿司店が、もうひとつも残っていません。
回転寿司に負けちゃったか。
大阪なのに、お好み焼き屋もたこ焼き屋もありません。
昔は二軒あったのですが、いつのまにかなくなっていました。
子供の頃からある町中華が、かろうじて一軒残っています。
頑張ってほしいです。
昔からお店が少なかったのは、単純に未発展だったからだと思います。
鉄道の駅がない地域ですし、チェーン展開の飲食店なんかは進出してきませんよね。
昔より今の方が寂れてるのは、子供の数が減って高齢者世帯が多くなったからというのもあるし、イオンなどの大規模商業施設が近隣に増えて、ただでさえ少ない若い世帯が地元で買い物しなくなったからかなと思います。
要は昔も今も変わらず、暮らしづらい地域なんですね。
都会に住みたいとは思わないけど、もうちょっとどうにかならないもんかね。
何もなさすぎ。