小6でアルフィーのファンになってから数年の間に知った洋楽の中に、


Summertime Blues / The Who


があります。


その当時、アルフィーの歌詞に出てきたり、メンバーが雑誌やラジオで語ってたりした曲やミュージシャンに興味を持っていましたので、The Whoもわりと早くに名前だけは知っていたんです。

Summertime Bluesを実際聴いてみたら、特別好きな感じではなくて、「ふーんこんな曲ね。なるほどなるほど」で終了。

The Whoの曲は他に、洋楽好きなら自然と耳に入るような数曲しか知らないままに、時は過ぎて…


1999年。

28歳の時。

ニール・ヤング主催の慈善コンサート

Bridge School Benefit

を観に、私ゃはるばるアメリカまで行ったのです。

このコンサートは、1986〜2016年まで続いた野外フェス。

ニールの他にもいろんなミュージシャンが出ます。


私が行った1999年の出演者は

ブライアン・ウィルソン

シェリル・クロウ

パールジャム

スマッシングパンプキンズ

グリーンデイ

トム・ウェイツ

ルシンダ・ウィリアムス

エミルー・ハリス


そして、The Who!!


私、ほぼ何も知らないに等しい状態で、いきなりThe Whoの生のステージを2日間観ちゃったんです。


日本から一緒に行ったニールファンの知人が2人いて、2人ともThe Whoが大好きな人だったので、初日のステージが始まる前から大興奮状態。

ニールが観れりゃいいやと思っていた私との温度差がすごい。

「そうかそんなにイイのかThe Who」

ちょっと興味が出てきましたが、まだ他人事。


いろいろ端折って。


結局どうだったか。

すごかった。

カリフォルニアの山奥、10月の夜。

冷たく澄んだ空気の中、私ら3人以外は周りの観客、全員外人。

The Whoのメンバーが登場した瞬間から、客席の熱狂ぶりが半端ない。

初日の演奏13曲のうち、ほとんどが知らない曲だったのに、その一晩で私は一気にThe Whoが大好きになってしまいました。


2日目は少しセトリが変わって12曲。

雰囲気はもうわかっているので、初日よりもさらに楽しめました。

「Who〜are you〜🎵 ふっふ ふっふ」

も、ちゃんと一緒に歌いましたおねがい

もうすっかりファンに。


日本に帰国後は、すぐCD屋さんに行って、ちょうど売り出し中だったThe Whoの紙ジャケタイトルを全部揃えたのでした。


今考えてもあの2日間は奇跡だった。

なぜなら、ジョン・エントウィッスルがまだ生きていたから。

ジョンの声と演奏で Boris the Spider を生で聴くなんて、今もう絶対に不可能だもの。


慈善コンサートですので、その趣旨によりアコースティックなステージだったけど、ピートは腕をぶんぶん振り回し、ロジャーもマイクをぶんぶん振り回し、盛り上がる盛り上がる。

ザック・スターキーのドラムも素敵だった。

私がこれまでに観た全てのライブの中で、ダントツの1位。

最高のステージだった。

(2位はフジロックのニール・ヤング)


アルバムで言うと、

Live at Leeds

Who‘s Next

が好きなんですが、曲をひとつだけ選べと言われたら、これ!



なぜだかわからないけど、これが一番好き。


私は自分が死んだら、あの世でキースに会えると思ってる。

会いたい。