唐突に昔の何かを思い出すことって、ないですか?
今朝、何の脈絡もなくいきなり思い出したのが、昔(1995〜2000年くらい)仕事で使っていたペンプロッターのことでした。
図面を印刷するものです。
キャスターが付いていて、ものすごくでっかくて、B1とかA1サイズの紙に印刷ができるんですが、パソコンから座標情報を送って、その情報に従ってペン(本当にペンです)をセットしたホルダーが動いて、図面を描いていくんです。
すごくアナログですね。
ペンを掴んでいるホルダーは横一直線にしか動くことができないので、縦方向には紙の方が動くことで、自在に描画できます。
使用可能な紙サイズが大きいので、普通のお絵描きみたいに机に紙を置いたらスペースをとりすぎてしまいますよね。
なので、機械は「足の長いアップライトピアノ」のような形状で、紙はシーツを物干し竿に干すような感じで機械に引っかけます。
ペンプロッターめっちゃ使ったなぁ。
ずっと忘れてたけど懐かしいなぁ。
作動中どんな音だったかは、もう忘れちゃったけど、すごくうるさかったのは覚えてる。
日常的に使うこのペンプロッターが大きいせいで、私が仕事で使うパソコンと一緒にフロアの隅っこに置かれていました。
他の社員からはあまり見えず、目立ちにくい場所です。
そのため隠れ家感があって、大好きでした。
居眠りばっかりしてましたね。
2000年過ぎてからは、もうほとんどペンプロッターを使うことはなくなっていて、図面データを入れたフロッピーを業者に手渡ししたり、パソコン通信でデータのみを送ったりするようになりました。
パソコン通信がこれまた時間かかるし不安定で、しかも他の誰かが使ってたら空くのを待ってなきゃいけなくて、よく残業になってました。
電子メールはもう普及していましたが、電子メールに添付して送るには、圧縮かけても容量が大きすぎてダメだったような記憶があります。
なんかもういろいろとアナログでしたね。
デジタルツール使っても結局はアナログ要素に頼る、みたいな。
ほどなくして夫と知り合って付き合うようになり、すぐ結婚して、結婚から半年後には、猛烈に体調を崩してやつれまくって、この会社を退職しました。
ペンプロッターやらパソコン通信やらフロッピーやらを使っていた最後の世代だったんだろうなぁ。
お世話になったし、動作を眺めていて楽しかったペンプロッター、ありがとう。