仕事で日付を書くことがとても多いのですが、「今年は2020年なんだなぁ」と改めて思った時にふと思い出したものがあります。

2010年にNHK「ドラマ10」枠で放送された連続ドラマ『10年先も君に恋して』です。
久しぶりに全話見ちゃった。
やっぱり面白いわ〜。

出版社で編集者として働く小野沢里花のもとに、ある日突然、10年後の世界から来た未来の夫・円山博が現れて、付き合い始めたばかりの彼氏と同一人物のその未来の夫から「結婚しても幸せになれないから彼と別れろ」と迫られる。

というお話です。

上戸彩が25歳の里花と35歳の里花を、内野聖陽が30歳の博と40歳の博を演じます。
この上戸彩がめっちゃ可愛いの。
内野聖陽は、口下手でピュアで繊細な30博と、スレちゃって饒舌で図々しくなった40博の演じ分けが完璧すぎてギャップが笑えます。
最初はそんな40博に嫌悪感しか抱いていなかった里花が、実は10年経っても博は全然変わっておらず30博と心の芯は同じだということに気付く過程が丁寧に描かれています。
また、40博も10年前の里花に惚れ直してしまいます。

当時このドラマにどハマりして、何年もHDDの録画データを消さずに持っており、何度も何度も繰り返し見ました。
ほんっとに面白いドラマです。
細かいところまで作り込まれていて飽きないし、クスッと笑えるシーンやキュンとなるシーンがてんこ盛り。
伏線もたくさんあって、何度も繰り返し見ると何倍も楽しめます。

で、このドラマで描かれている10年後っていうのが、2020年。
今年なんですね〜。
未来のシーンは短くて、室内の描写しかなく、特にこれといって未来感はありません。携帯電話がちょっと奇抜なデザインですが、そのくらいですかね。
ただ、小道具として「1000円玉」が出てくるんです。
そうか10年前の人が想像した2020年は、1000円玉のある未来だったのね。
ありそうよね。
1000円玉、本当に欲しいわ。

放送当時かなり人気があったドラマで、反響が大きかったのか、ちょっとしたイベントとかプレゼントとかがあったように記憶しています。
ドラマ内で出てきた「パンダのようなクマのような変なTシャツ(パンクマTシャツ)」のデザインがダウンロードできたりしたんですよ。
私、ダウンロードして転写シートにプリントしてパンクマTシャツ作っちゃいましたもんね。何やってんだか。

サブキャストさんたちも全員しっかりとキャラが立っていて存在感抜群。
藤竜也は子供の頃から好きな俳優さんですが、このドラマの役どころが一番好きです。お茶目でおおらかで。
里花が担当する作家・濱田梓を演じる渡辺えりもいいですね〜。渡辺いっけいと夫婦なんですが、さすがいっけい。きちんと魅せます。素晴らしい。

レイモンド・チャンドラー『プレイバック』と、アーサー・C・クラーク『楽園の泉』も、このドラマの影響で買いました。
そこからさらに発展して、ハードSFの傑作、ジェイムス・P・ホーガン『星を継ぐもの』を知り、一気に読んで全身が震えるくらい感動したのでした。

『10年先も君に恋して』
43分×6話というコンパクトなドラマですので、見たことない方ぜひレンタルなどで見てみてください。
オススメです。