【シェアリングエコノミー最前線】

Don't Go There , Live There !
「暮らすように旅をしよう」



ただ観光名所をめぐるツアーだけでなく、「暮らすように旅をする」人が増えている。
そんな新しい旅のスタイルを後押ししているのが、ホテルや旅館だけでなく、シェアリングによる「民泊」の広がりだ。

ホームシェアリングの仲介をしているICT企業 airbnbを訪問
一番最初は、リーマンショック後に給与激減の中、イベントでホテル確保が困難との噂を聞き、自分の部屋にAir Bedを置いて自室の一部を「シェア」したのが、空き部屋紹介を起業しようとしたきっかけだそう。



ホームシェアリングを「仲介」しようと起業し、現在は世界で250万の部屋がリストアップされ、3万4000の都市、191カ国で利用されているサービス。
日本でも、3万5000室、経済効果は2219億円との試算もあるそうだ。



ホームシェアリングを行っている「ホスト」で最近急増しているのが60代の方らしい。
子どもが独立した部屋を貸したり、英語が達者かより「おもてなし」で人気のホストになっているらしい。
この「人気」というのがポイントで、ホームシェアリングの利用者は宿泊したゲストも、家を提供したホストも事後的にコメント評価される。
これにより、イマイチなサービスのホストが淘汰されるのはもちろんだが、宿泊マナーの悪い「ゲスト」も評価される。
この、相互評価の仕組みで「信頼性」を担保している。



実際に、この評価コメントを見て、ホストはゲストを「お断り」するケースもあるらしくトラブルになるケースは年間3500万人のゲスト中、400件程(1000ドル以上の物損など)だそう。

同行した同僚は海外でも日本でも利用して「良きゲスト」になるため、プロフィール写真を和やかなファミリー写真に変えたり、利用後のコメントを丁寧に書いたりして努力をしているらしい(笑)



事前の規制よりも、事後の評価で信頼感を高めていく、
許可制や認可制よりも、簡単な登録でサービスを利用開始、

あとは個人の「努力」で評判を高めていくのが「シェアリングエコノミー流」なのだろう。

自分の持ち物や人脈を「シェア」するのだから、単なる「売買」に加え「信頼」が重視される。
お客様と「業者」ではなく、ゲストとホストだ。



自家用車で空いている時間をお客さんを乗せる、タクシーサービスのUberも使えない。
最近、東京限定でサービス開始したUberEatsは人気らしい。
https://ubereats.com/tokyo/

過度な規制で新たなサービスが使えない、
新しいサービスが生まれないことは日本にとってプラスは無い。



Tokyoオフィスは人気のあるホストの部屋を再現したインテリアで、リビングルーム、キッチンあり。
「暮らすように働くオフィス」でした。