けんご『けんごの小説紹介 読書の沼に引きずり込む88冊』読了。



けんごさんは、ミステリーと苛烈・凄絶・陰惨な設定が結構お好みのようです。

小説の紹介が上手です。

だから、そのおぞましい描写や読んでいる時の気持ち・読後感まで詳細に伝わって来ます。

その結果、私としてはもう読んだ気になってしまったものも多かったです。

世界観を結末をお楽しみくださいと言われても、もうお腹いっぱいみたいな。

特にホラーに関しては絶対に読まないと決めました。

どんなに勿体ないことかわかります。

なるべく偏りの無い読書をしたくて、こうした本を紹介する本を読んだり、雑誌『ダ・ヴィンチ』を定期購読しているくらいですから。

でも、やはり好みに縛られているかもしれません。

それでも満足いく読書体験ができればいいかなと思います。

57歳で遅読の私にはそんなに時間が残されていないと思うからです。

26歳のけんごさんは速読で月に20冊くらい読むそうです。

うらやましいです。

ついでに小説紹介クリエイターという初めて目にした肩書きもうらやましいですね(笑)

そんな中、絶対に読もうと思った本もあります。

道尾秀介『N』とアガサ・クリスティー『アクロイド殺し』です。

私の読みたい本リストに入っていたからです。

より読みたい気持ちが強まりました。

既読の本も紹介されていました。

又吉直樹『劇場』

小川洋子『博士の愛した数式』

ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』

宮部みゆき『火車』

東野圭吾『あなたが誰かを殺した』『さまよう刃』『白夜行』

ディケンズ『クリスマス・キャロル』

サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』

です。

『アルジャーノン』は本当に忘れ難いです。

『ライ麦』は愛読書で、サリンジャーを貪り読んだので野崎孝氏の訳もいいし、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』もいいです。

宮部みゆきと東野圭吾については、これらがベストな作品として紹介されているわけではないですが、私なら他の作品を推します。

全作品を読破している作家は太宰治と東野圭吾だけです。

サリンジャーと堀辰雄は文庫化されているものは全て読んだはずです。

小学生のときにはまった夏目漱石を読破していないのは私の汚点かもしれません。

とにかく、これからも読書を楽しみたいと思います。

けんごさんが紙の本と本屋さんを大切にしているところがとっても共感できてよかったです。