東野圭吾『クスノキの女神』読了。



素敵な物語だった。

最後は涙がこみ上げた。

設定(クスノキの不思議な力)を受け入れられないとおもしろくない本になってしまうが、それを上回る人情味に感じ入る。

仕掛けのたっぷりある殺人ミステリも逸品だけど、人情話を絡めた作品も素晴らしい。

人はひとりでは生きていけない、いろんな人や物に生かされている今に感謝して生きること、

過去にとらわれず未来なんかわからない、

今日を大事に生きること、

その大切さをメッセージとしていて、

私にはグッと胸に迫るものがあった。

シリーズ1作目よりおもしろかった。