葬儀司会~おばちゃんでもまだ青春

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葬儀の仕事のこと、勉強中のフットセラピーのこと、プライベートのことなど、日々の出来事を綴っていこうと思います。
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日本の人口の中で8割が戦後生まれだそうです。

毎年、終戦記念日のことをニュースで報道されても、あまり関心のない人がいるかもしれません。

 

私が子供のころ音楽の授業で習った「戦争を知らないこどもたち」

この歌さえも平成生まれの若者は知らないかもしれません。

 

 

故人99歳。

戦艦大和の乗組員であり、上の立場にいたそうです。

「大和はオレの青春だった。」

生前このようなことを度々言っていたそうで、ナレーションで語ってほしいとご遺族様から依頼を受けたのです。

 

「戦艦大和」

 

そう言われても、私も戦争のことはあまり知らず、大和のことも詳しくなく、ナレーションを作るにあたって、いろいろ調べてみる必要がありました。

 

戦艦大和とは、当時の最先端の技術を集結して造った巨大ビルのようなものであり、冷暖房完備、ラムネ製造機もありラムネが飲み放題、ベッドもあり、おふろにも3日に1度は入れたそうです。

また、映画の上映もあり、それも戦争映画ではなく、ドラマだったそうで、その当時の兵隊さんは、大和の乗組員になることが憧れだったそうです。

 

日本の期待を一心に背負って誕生した「大和」ですが、戦いの主力は航空機へ移っていたことを知らず、空からの攻撃に負け、沈没。

 

多くの若者が海へ消えていったそうです。

 

 

こんなに簡単に言葉を並べましたが、当時の乗組員の方はどんな気持ちでいたのでしょう。

私には想像さえも難しい出来事です。

 

故人はたまたま沈没する前に大和を降りていて、命拾いをしていますが、海に投げ出された方は2500人近くだそうです。

何を思い何を考えながら命が消えていったのでしょう。

計り知れない辛さと悲しみ。

 

今の私たちの幸せはこの方たちの犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

戦争って一体何だったのでしょう。

故人は常に「戦争は二度とやってはいけない!」

こうお孫さまたちに話していたそうです。

 

忘れかけている平和の幸せを思い出させてくれた葬儀でありました。