バンコク五行歌の会 2016年11月度
例会報告
■入選作品
例会第一席
杉山佳久
笑って
笑って
ひざが笑って
思わずハハハハ
笑ってる
ひざ小僧が詠題で、思い出すのは、父と祖父と一緒に登った富士山の下りで、膝が笑ってしまったこと。下り終わって、膝がカクカクなっている様に思わず笑ってしまいました。(佳久)
例会第二席
内野里美
秋空に
神輿が舞う
龍が踊る
祭りの空気を
体に満たす
お囃子の音を頼りに、あてもなくふらふらと街歩き。そこかしこに充満する祭りの空気を4年ぶりに満喫してきました。(里美)
井尻史子
凍ったサドル
白い吐息
朝の空気の中
自転車を走らせた
寒い朝がなつかしい
冬に向かう11月の日本。吐く息の白さと自転車のサドルの冷たさ。暑いバンコクで生活を送っていると、日本の寒さも懐かしくなる。(史子)
福世 文
裏切られ
膝をかかえ
一人こころ殺す
一途な愛など
何になるのか
一途な思いが美しいなんていうけれど、とどかぬ愛ならば、人は悲しみにくれるばかりです。(文)
総合第二席
高橋亜紀
うっすらと
ひざ小僧に
残った傷跡
私の中に刻む
人生の一部分
松田義信
空気よめ
と叫ぶ上司に
向かって
おまえこそ
と呟く
■日時:2016年11月26日(土)17:30~
■場所:パーソネル・コンサルタント社ライブラリー
■詠題:「空気」「ひざ小僧」
以上
幹事 杉山佳久