私は通勤ラン約10キロ、帰宅ラン約10キロ1日約20キロを毎日走ってます。
この猛暑で同じリュックを背負って走っていると、汗が染みてだんだん匂ってくる。
電車の中って、リュックを前にして担ぎ上げる感じの持ち方が正しいですよね。
その体制でしばらくしてると、
ぷーん
と汗の匂いがしてくるじゃないですか。
マスクをしていても、漂ってくるその匂いは強烈です。
たまにT シャツの生渇きの時もあるので、要注意なんですが、それも雨の部屋干しの時ね。
最近はパリっと乾いているので、問題ない。
ぷーん
またどこからともなくワタシの鼻を酸っぱい匂いが刺激して、とにかくワタシのどこからか匂いが発生している事に気づく。
幸いワタシは体臭は強くないので、脇をクンクンしなくても臭くはないという確信があります。
駅に到着して、沢山の人が乗り込んできました。
女性の方も前にいます。
大変な事態です。
早く匂いの場所を見つけて消臭しないと、ワタシが匂いの発信源といして白い目で見られてしまう。
あまり洋服のアチコチの匂いを嗅ぐという行為は、この電車の中では、変態行為でしかありません。
しかし嗅がないと場所がわからない。
ぷーん
また匂いがしてきて、ワタシの目の前の女性のマスク越しの鼻がピクリと動いた感じがした。
その女性の目を睨み付けながら、ワタシは鼻を犬のように、クンクン、クンクン、クンクンと激しく動かし、どこから漂ってきているのか探した。
その間は、ずっとその女性の目玉を睨み続けた。
少しリュックを緩めたその時、ショルダー背面辺りから、その酸っぱい匂いかしてきて、出臭場所発見。
女性がジロリとこちらを見た瞬間に、目線を外しリュックを足元を置いた。
足元に置いておけば、匂いが人間の鼻まで到達しないだろうという予想を遥かに越えて、しばらくすると、
ぷーんぷーん
と激しい匂いが立ち上ってきた。
これはもうどうする事もできない。
足の間にリュックを隠して、ひたすらにその存在を隠す。
もうこうなったら、匂いが立ち上るのはしょうがないので、匂いの正体がワタシのリュックとバレなければいい。
幸いにも、ワタシの周りには、恰幅の良い同じ匂いを発しそうなおじさまが数人いるので、責任転嫁できないものか。
なるべくリュックをそのおじさんの足元に持っていき、ワタシもおじさんに密着する。
密着してわかったのだが、その密着おじさんの匂いも加齢臭たっぷりで、ワタシのリュックの匂いと混ざると、これはいわゆるお風呂に入ってない人の匂いにバージョンアップされてる。
ぷーんぷーんぷーん
危険に匂いが辺り一面を覆う。
ワタシは犯罪者になってしまったのか。
【ツイッター】
今日の帰りの電車超くっせー
誰だよ!犯人たぶんこの人です!
とワタシの写メを出されてしまうのだ。
勘繰りが止まらない。
警戒すると、誰もが電車の中ではスマホをいじっているので、誰もが敵に見えてくる。
大丈夫だ。また何も起こっていない。
心配するな。ただ匂うリュックをこのおじさんの近くに置いて、知らんぷりであと二駅を乗れば、もう大丈夫だ。
とその時、
「くっさ」
おじさん自身が足元から匂ってくる匂いに感ずかれてしまった。
やばい。
ばれる。
緊急事態。
もう駄目だ。
バレてしまう。
これはもう開き直るしかない。
もうツイッターでもなんでもしたらいい。
ワタシはおじさんの顔の目の前にリュックを出して、
「真夏のランニング匂い攻撃」
と言いなから、リュックをフリフリした。
ぷーんぷーんぷーん
匂いが電車内に蔓延した。
「きゃー」
女性の叫び声が聞こえる。
キレたワタシは、リュックから先ほど走った後の汗びっしょりのランニングウエアを出して、振り回した。
「うおおおお、うおおおお」
汗が飛び散る!
「マラソン後の匂いだー臭いよー臭いよーわーいわーい!」
駅に着いた。
警察官がいた。
【帰宅時間帯の車内で男を逮捕】
新板橋暑は、16日軽犯罪法違反の容疑で会社員の男(46)を逮捕した。
逮捕容疑は、日吉-西高島平走行中の車内で、マラソン後の匂い撒き散らした、としている。容疑を否認しているという。
オーマイガ!物語でした。
最後まで読んだ人…マニアよ。
適度にリュックも洗濯しようね♪
またねー♪チャオ!
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