こんにちは。早いもので今季もあっという間にプレイオフを迎えました。そんなプレイオフの最初を飾るダーリントンのプレビューをしていきます。


   コース紹介

 サウスカロライナ州ダーリントンに位置する1.3マイルのオーバルです。コース設計時にため池を回避するため、ターン1,2側とターン3-4側の大きさが違う Egg-Shapedオーバルです。バンクもそれぞれで異なっていてターン1-2が25度, ターン3-4が23度となっています。そのためターン1-2はハイスピードでの飛び込み、ターン3-4はブレーキの巧みさがそれぞれ必要となります。 なお、上述のバンクがあるのは写真の白線よりウォール側のみで、3台並ぶのがやっとのすき間の中でのバトルが求められます。そのためワンミスからウォールにヒットするケースも多く、そんなアクシデントもダーリントンストライプの名で親しまれています。全NASCARカップ開催のコースの中でも屈指の難しさを誇るこのトラックはToo tough too tame(手なづけられない)、Lady in Black(黒服の淑女)と難しさを連想させるニックネームでおなじみになっています。 2015年からは往年のドライバー、チームを彷彿とさせるカラーでレースをするThrowback Raceで再び人気となり、コロナ禍での多数開催もあってか2021年以降は母の日と労働者の日(サザン500)の2回開催になりました。 ステージ構成は115-115-137の計367周500マイル。フューエルウインドウは60〜70くらいなのでどのステージもワンストップが必要です。最もタイヤにも厳しいのでどちらかというとそちら優先ですが。 今回は年4回の大レース、クラウンジュエルの一つであったサザン500。伝統のレースでの500マイルを制すのは誰になるのでしょうか。

  エントリーリスト

38台がエントリー。スポット組は44クラウスと66ビリッキ。でしたが、ビリッキがジリッシュの交代要員として呼び出されてポートランド行きになったためティミーヒルが久々にカップ参戦します。楽しみですね。

  プレイオフランキング

 16人のプレイオフドライバー達が確定し、2000ポイントへリセット。その後獲得したプレイオフポイントを加算した状態で開始になります。7〜16位は12ポイント差でひしめき合っているので1ポイントが重くなってきます。

  News


訴訟問題、今週も公聴会

 23XIとFRMの訴訟問題ですが、今週も法廷での戦いは続いています。現在の主題は、両チームが昨年終了後にSHRから獲得したチャーターについて。まあ、新しいルールにサインしてない中チャーターを買って利用している現状なのでNASCARサイドが良しとしないという意見もわかりますね。
 ということでNASCAR側はこの2つのチャーターについてシーズン終了後にフリーチャーターとして売りに出すことを検討。両チームがそれに抗っている状態です。
 
 チーム側はチャーター案決定前のスティーブオドネル(トップ層)氏と問題のスティーブフェルペス氏(最高責任者)のメッセージを入手し公開。ちなみにやりとりのグループにはフランス家の方もいたようです。
 ここでオドネル氏は「チームによくないので一度とどまるべき」という発言をしており、これが両チームからのチャーター案自体が完成されたものではないという主張をサポートする内容になっております。

 現状は来週以降へ持ち越しですが、両チームはチャーター販売が実施された場合シャットダウンするという声明も出しての背水の陣。以降の動きにも注目です。