こんにちは。いよいよ今年のNASCARもレギュラーシリーズ最終戦となりました。ここまで14人の優勝者が生まれ、プレーオフの残りは2枠。最後の争いを制するのは誰になるのでしょうか。


  コース紹介

 デイトナインターナショナルレースウェイは一周2.5マイルの超巨大なオーバルです。バンクはターンで18度、フロントストレートの曲がった部分でも18度あり、体感的にはほぼずっと直線という中でのレースになります。ブレーキという最大のオーバーテイクポイントが無い以上、ドラフティングを用いて前のマシンに接近したり追い抜いたりすることが重要になります。
 密集してのレースになるため、誰かがミスをすれば後ろの大勢が巻き添えに。プレイオフがかかって一か八かの走りをするドライバーも多く出ると予想されるレース。前に出るのは勿論、クラッシュしないよう生き残ることも大切になってきます。

 ステージは30-60-65で計160周。燃費は50周ほど持つかたち。近年は燃費セーブか1つのカギになっているためここにも注目です。

  エントリーリスト

40台がエントリー。パートタイム勢は33悪童ヒル、44ゲース、66メアーズ、78マクラウドが参戦
ヒル以外はなんだか懐かしさすら感じるメンバーですね。


  プレイオフスタンディングス

 ご覧の通り14人が進出を確定しています。また、ウィリアムバイロンがレギュラーシリーズチャンピオンを確定してプレイオフに向けて25のボーナスを獲得しました。
 ボーダーラインについては既にポイントでの逆転は不可能で、ブッシャー以下はマストウィンとなります。
 16位のボウマンは新たな優勝者が出た場合レディックとの19ポイント差を追いつく必要があり、現在2位はボウマンの方が多いので同ポイントの場合ボウマンが進出となります。
 ステージポイントをどれくらい取れるかが大きなところですね。


  ニュース


ボウマン不機嫌

 終盤フレッシュタイヤでディロンを追いかけていたボウマン。現在プレイオフ争い16位でデイトナで新しいウィナーが出ると押し出されるポジションにいます。そのため勝ってプレイオフに行きたかったのですが、立ちはだかったのは周回遅れのシボレー達でした。
 ボウマンの前に現れた33ラブと88SVGは共にECRエンジン(というかラブはチームメイト)で、このケースの場合ディロンサイドになるため特にボウマンへ忖度する必要もありません。RCRからの指示もラブに対する「コーションを起こすな、大人しくしとけ」のみ。SVGもマイペースにハイラインを走り続けていました。(事前に4ともう一悶着ありましたが置いておきます)

 ボウマンはスポッター経由でSVGに対してどいてくれ、とメッセージ。しかしSVGは通せんぼをやめません。また、ラブはラブでSVGに対しても周回遅れで両者はバトルという状況でも無かったため、ボウマンは(RCRによる)順位操作だ!とブチギレ。(じゃあSVGへの無線は?と言いたいですが)
 まあ、結局これを切り抜けた頃には落ち着く時間は既に無し。ボウマンは2位に終わりました。

 レース後ボウマンは言うことを聞かなかったSVGにブチギレ。チェッカーを受けると直ぐに蛇行運転とハンドサインで不服を表しました。これもプレイオフを争う緊迫感の一つでしょう。https://x.com/STaranto92/status/1956920644236358010?t=0H6EOvralXmWAiFpIJ-sLg&s=19

IROC復活!!

 NASCARとは真逆の西海岸はラグナ・セカ。ここで行われたモントレー・モータースポーツリユニオンの企画の1つで往年のストックカーレース、IROCが復活を果たしました。
 ガッツリしたレースと言うよりかは動体車の走行会に近い雰囲気ですが、ゴードンやラボンテ、カート・ブッシュらも出走しハイレベルなレースになりました。主催のアル・アンサーJrに感謝です。

飛翔対策に新たなフラップ


 エアボーンクラッシュが多発しているGen7ですが、昨年増えた紫のDに加え、今回からAピラーにも新しく浮上防止のフラップが導入されます。Aのるーふふらっぷから来ているワイヤーとマグネットで留められていて、ルーフフラップが作動した際にマグネットが外れてこのフラップが動く仕組み。
 どう作用するのかに注目です。