国民について紹介するのもいいけど、ちゃんと自己紹介をするべきだったのかもしれません。

 

私は国の代表をしております。ようは国王ですね。でもそんな仰々しい感じではないです。普通に街中をウロウロしたり、コンビニの灰皿でコーヒー片手に煙草吸ってます。ちゃんとすべき時にちゃんとできるんですが、本当はちゃんとするのがとても苦手で、最初にちゃんとしていると思われると以後ずっとちゃんとしなきゃならなくなるのが嫌なので、なるべく普段は、「代表で〜す!いぇ〜い」みたいな軽い感じで踊りながら出ていくので「またまたご冗談を!」みたいな感じに思われることもあります。問い合わせのメールなどの文面は大体定型文で作っているのでちゃんとしている風です。定型分外のことは、私一人で書いていると途中で気が狂って伝えたいことを見失うことがあり、文章がめちゃめちゃになってしまうことがあるので、伝わりやすい文章に直してもらったりしています。

 

役場の地下室と最上階である4階が私の居住スペースで、地下室は主に絵を描いたり楽器をやりたい時に、いつでも制作ができてその間のちょっとした生活ができる程度の設備があります。トイレとシャワールーム、小さなキッチンや冷蔵庫など。また、この地下室は「少し一人にしてくれ」という時に逃げ込む部屋でもあります。

最上階は妻と夫と犬と猫と魚が住んでいます。広めの客間があるので、たまに気まぐれな出入りがあります。小さな子のいない家庭なので託児所のような側面を見せる日もあります。

 

遅くなりましたが「ゃぴ」のフルネームは「チャッピー」です。今はもう誰もチャッピーとは呼びません。ぎりぎり「ちゃぴ」と呼んでくれる方もおります。この方はかなり古い友人です。

犬の名前は「土曜日」、猫は「ぷうたろう」です。誰も名前で呼びません。普段は「わんちゃん」「にゃんちゃん」「寝言王」と呼ばれています。もうなんでもいい〜しらね〜。動物病院の受診の時にだけ使われます。よその犬や猫も見かけた折には「わんちゃん」「にゃんちゃん」と呼びます。はぁ〜もう最悪です。

 

夫と妻は役場の職員で、おおよそ何でも屋さんです。二人合わせれば最強の二人、三人で力を合わせたら大体百人力ですが、三人が揃うことはほとんどないです。全員うつ病か双極性障害か解離障害のいずれかを患っています。頑張った日は夜の時点で反動が来て動けなくなります。最近慣れてきたので1日捨てれば動けるようになるので、ほぼローテーション状態です。

でもこの国を好き好んで移住したがる人間は大体こんな感じで、ギャハハの件でもそうですが、ストレス障害や機能不全、発達障害、体は育ったけど心が大人になれなかった、前科持ちなど事情数多ありの、社会では普通に暮らしていけない人たちでいっぱいです。

 

我々夫妻も現状に嫌気が差し、国内移住を転々とした結果、自分や自分らのような人間がのびのびとできる国を作ろうと思い立った次第です。

 

という、お話です。