まごは最期に立ち会えなかった。
今日は伯母と叔母夫婦が実家に来ていて
生協の配達も取りに行かなきゃいけなくて
数時間家を空けた間に
旅立ってしまった。

お昼に薬飲ませた時も
飲み込めない感じで
かなり弱ってて
本当は家を離れたくなかった。
連れていくのは
まごに負担をかけそうで
急いで帰って来たけれど
おこの隣でもう硬直していた。
ごめんね。まご。

薬をあげても
ミルクをあげても
全然元気になる兆しがなくて
ずっと自分の無力さが嫌だった。
それでも元気になって欲しくて
持てる知識も技術も時間も労力も愛情も
みんなみんな注いだのに
何の役にも立たなかった。

ただだだ元気に育って欲しかった。
兄弟や他の猫とじゃれあって
庭を探検したり
美味しいもの食べたり
そんな姿を見たかった。
普通の幸せを感じさせたかった。

宙もまごも産まれて来てくれたり
その前のお腹が大きくなっていくのを
見ている時から私達に幸せをくれたのに
私は幸せを返せなかった。
悔しい。

他の誰が世話しても
救えない命だったことはわかってる。
わかってるけど
もっとずっと一緒にいたかった。


すえちゃんはまごの倍くらい体重が増えた。
でもまだ体調は良くない。
もうすぐ離乳期に入るから
しっかり食べられるようになろう。
美味しいもの、みんなの分も食べて。