ファーストフード店。
「スマイル0円！」
笑顔は無償。
絶対無料なサービス品ということだろう。
どんなに愛想良くニコニコしても、
知らんぷりな客は知らんぷり。
たまにニコリと微笑み返す人もいるだろう。
しかし、どんなにニコニコしても
時給があがるわけでもなければ、
だれもお金なんか払ってくれない。
日々出来るだけ笑顔でいたい、
穏やかに過ごしたい、
そんなこと考えてはいるけれど、
どうせ…という気持ちが先に立ち、次第に無表情になってしまう。
加えて些細なことで不愉快になったり、
はたまた鬼の形相になることもある。
騒ぎたてる子供を放ったらかしで
おしゃべりに夢中なお母さんグループを
睨みつけているサラリーマン。
暑い炎天下、順番を待ちケンカを始めたカップル。
可愛らしかったカノジョの顔が無表情になりそれが引き金で、
二人はケンカになった。
見ているこちらも不機嫌になる。
これに近い事けっこうどなたでも心当たりがあるのでは…。
そんな時、なぜだか必ず自分は同性を見ている。
そしてその人と自分を比べている。
ある時は、あんな風にならないように！と思う。
またある時は、あの女の人が悪い！と考える。
勝手なものだけど、かくいう自分もけっこうカリカリしているものだ。
しかし、
穏やかな人を見かけると見習いたくなるし、
なぜだかホッとする。
本当はニコニコして、穏やかに過ごしたい！
誰しもそう思っていることだろう。
暑かったり、急いでいてイライラしてしまうが、
せめて身近な人、相手には穏やかさを提供できる人に
なりたいし、いい加減ならなくては…、と最近特に思う。
子供に「早くして！」「何やってるの！」「いい加減にして！」
指導を通り越して命令していた日々があった。。
それでも子供は慕ってくれていたし、
親だからの信頼もしていてくれた。
これがもっとニコニコ度合いが高かったら
もっともっとな家庭環境があったのではなかろうか…。
絶対そうだったに違いない！って考える。
それならば、ニコニコ度合いをあげて対人関係を
周りの環境を良くしたいものだ。
スマイル0円！は、永遠の課題なんだ…。