昨日の日経新聞に「楽天5年目の自信」という記事があって島田球団社長にインタビューしていました。
日経新聞10月9日より以下抜粋
楽天 5年目の自信 ~島田亨球団社長に聞く
◆野村イズム選手の意識変わる
--この5年を振り返ると。
「球団としては5年で3位以内が明確な目標だった。それを意識した運営を続けてきたが、選手には悪いが(戦力的に)1.5軍のようなチームで始めた楽天がその通りになるなんて、奇跡的だなと思う」
「過去、球界に参入したチームが球団を手放す理由に、勝てなくてファンが付いてこず、経営が立ちゆかなくなったことがある。5年くらいでまともな戦いができないと、我々も経営が難しくなる可能性があった。(38勝97敗1分けの)1年目の田尾監督に代え、野村監督を招聘(しょうへい)したのはフロントの判断。大きなポイントだった」
--その野村監督が契約を1年延長した今年、結果を出した。
「野村監督が選手に1.5軍ではなく(他球団と同レベルの)1軍として戦う意識付けをし、感覚ではなくて考える野球をやる癖をつけてくれた。その土壌をつくっただけでも大きな効果があった」
◆地域密着企画 チケット販売増
--好成績の今季、観客動員は昨年より4%増える見通しだが。
「球団経営で一番実感しているのが、チームが地域に根付いてきたこと。楽天の野球帽やユニホームを着たファンが増えている。地域から支持される運営ができてきたのかなと感じている」
--今季から始めた、開催の曜日や対戦カードで料金をかえるフレックス・プライスチケットの効果もあるようだ。
「5段階で設定したチケットは平均すると、昨年のシートごとに1つしかない設定価格より安くなっている。それでも高価格帯の試合の集客が増え、割安の試合でも『ならばワンランクいい席で見よう』というファンも多くいて、チケットの売り上げは昨年より2割増える見込み。ファンクラブの会員増もあり、個人からの収入は昨年比で4億円増えている」
--スポンサー収入に変化は。
「昨年のリーマン・ショックの影響を少なからず受けている。昨年29億円の収入は今年23億円と大幅にダウンしそう。今期の営業損益は約10.5億円の赤字になる見通し。ただCSなどの収入は織り込んでいないので、日本シリーズまでいけば1.5~4億円はカバーできる可能性はある」
--球団の黒字化は。
「償印負担がかさみ、いまのところ2018年が一つの目標だが、15年には黒字化したい」
◆ネットで観戦 工夫の余地ある
--球界再編で楽天のようなIT企業が参入して5年がたった。
「IT企業が参入したのは、時代を反映している。映画会社や鉄道など過去にも時代の花形たる業種がプロ野球を担ってきた。その中でテレビ、特に地上波で野球の露出が減っている今、インターネットやモバイルで動画として当たり前のように野球が見られるかが、これから大事になる」
「米国ではテレビ放映用とは別に、ネット専用のカメラで独自の映像を撮り、小さな画面に対応するように、顔の表情を大きく映すなどの工夫をしている。いかにネットとモバイルで、ユーザーが映像を楽しくみられるか。そういう工夫を日本もやれるのではないか」(聞き手は石原秀)
日経新聞 10月9日(金)より抜粋
