母の一周忌法要が無事終わり


仕事のピークがすぎて


ホッとしていたころ


私の体に異変が起きたのだった・・・・・


どうやら風邪をひいたっぽい。


セキがひどい。


たばこを1日1箱ちかく吸っているからな~


っと思っていると


今度はわき腹が痛いっていうか


ブラジャーの下のあたりが


なんだか痛くて


声を出すのが苦しくなるほどになってしまった。


なのになぜかガマンして


次の日にようやく病院へ行った。


仕事に行く前に


ちょろっと点滴するなり 


薬もらうなりして帰ろうと思っていたので


地元の小さな病院へ。


あんまり私が痛がるものだから


「最近新しいCT入ったんだけど、やってかない?」


ぐらいのノリでCTを撮った。


すると


まてどくらせど呼ばれない。


よばれないどころか


病院中の医者と看護婦が集まって


私のCT画像を見ているのが


カーテン越しに見えた。


すんごい怖くなって 


急になんだか不安になった。


「緊急入院です!」


「え~っと~・・・


遅番なんでとりあえずそれが終わってからでいいっすか?」


といったら怒られた。


肺に小さな影が無数にあって 


たぶん肺炎なんだけど


ちょっとよくわからないから


とりあえず入院してくれ


という あやふやな答えだった。


私がいないと仕事は回らないだろうし


オトコだけの我が家の家事は大丈夫だろうか


とか


じぶんのことより


仕事や家のことで頭がいっぱいだった。


原因不明のまま


1ヶ月入院した。


呼吸困難と痛みが続くので


大きな病院で検査を受けたいとお願いして


外出して大病院へも行った。


紹介状がある入院患者なのに


4時間近く待たされて


「肺がんかもしれないね~


母親が亡くなってんの?


通院してなかったの?


そりゃあ~死んでもしょうがないっしょ~。


ま、がん検査してみましょ」


信じられないヒドイ言葉を浴びせた医者。


検査の最中も


結果を待つ最中も


号泣だった。


「自分は肺がんなんだ」


っと死を考えて怖くて泣いた。


数時間後、結果を聞きに行くと


「肺がんじゃなかったよ~影も小さくなってるし。ま、よかったね」


っと言われた。


最悪の病院


最悪の医者


最悪の一日だった。


しばらくすると肺の影は消えて


今まで通りの生活に戻れた。


肺がんといわれたときに


やめようと固く心に誓った


タバコもまたはじめてしまった。


それでも


肺に影がでることはしばらくなかった。


今思えば


サルコイドーシスだったのだと思う。


サルコの敵「疲れ」「ストレス」


特に私の場合は


「心的ストレス」


それがちょうど重なっていた時期だった。


入院して上げ膳据え膳


仕事も家事も1ヶ月お休みしたおかげで


自然と治まって


また潜伏したのだと思う。


今の私も


入院生活のような日々を送れば


今、眼と肺に出ているサルコは


治まってくれるのかなあ・・・・


と振り返ってみて思った。