ひねもす日記 -2ページ目
演劇を観たのは……もう何年ぶりになるのかな?
前回のいわゆる「舞台」がもう覚えてないくらい昔に観たので、感覚的には「初体験」くらいのテンションでした。
それが藤原竜也・三谷幸喜。
「ろくでなし啄木」
急な話で、姉のつてでほんの数日前にチケットが手に入った。
聞くと前から4列目だとか5列目だとかいうではないか。
だからというわけではまったくないが、多少の無理を押して特急を走らせて(私が走らせたわけではない)行ってきました大阪まで!
(む。よくよく考えてみれば人生「初」大阪ではないか)
私のような演劇(観賞)の素人が、いきなりナマ藤原竜也を観に行っていいものなのかしら?などとおかしな気を遣ったりもしていた。うん?遣ってないか?まあ……いい。
だって藤原竜也ですよ?
僕が一番好きな俳優ですよ。
チャールズ・ブロンソンよりも三船敏郎よりも豊川悦司よりも好きな藤原竜也ですよ。
ここ数年は彼の出演映画は全部映画館に観に行ってるくらい好きな藤原竜也ですよ。
他のお二方には申し訳ないが、私は完全に「藤原竜也カメラ」になってしまっていて、舞台の全体は見れてはいなかった。
ああもう、やっぱり好きだ藤原竜也。
彼の芝居なら一年中でも見ていたい。
* * *
「石川啄木」って、よく考えたらあんまり知らない。26歳?で夭折なさってるのね。それ故に「天才詩人」などとも評されたりするのね。
女にだらしない、というのは知らなかったが、借金苦と肺病煩いに悩んでいたくらいのことは知っていた。
概ね好印象は持ってはいなかった。
この舞台を観て……ハッキリと嫌いになった(笑)。
しかし、三谷幸喜。悔しいがおもしろいな。
勘太郎さんが場面の切り替えで着替えながら芝居をする演出。
段取りさえも「魅せ」てしまう三谷演出。本当にこの人は演劇ってものを知り尽くしてるんですね。
……何を今さら、俺風情が宣っているんだろうか(ΦωΦ)
* * *
では、「デスノート」を観てから寝ようと思います。
非常にエキサイティングだ。
今私は、お気に入りの山崎まさよしを聴きながら(無論こちらもエキサイティングだ、きわめて)このブ厚い本を読んでいる。
「量子の海、ディラックの深淵」
英語の原題は「The Strangest Man」、直訳すれば「奇妙な男」であろうか。
「ディラック方程式」「ディラックの海」「ディラックのデルタ関数」(それぞれの意味については、それぞれが本一冊分に値するほど中身のあるものなのでここでは省く)などでしられる天才物理学者・ポール・ディラックの仕事の人となりを描く。
まだ序盤なのだが、面白くてハマり込んでいる最中だ。
* * *
よほど綿密な調査とインタヴューに支えられているのだろう、著者のグレアム・ファーメロはまずディラックの父であるチャールズ・ディラックの生まれからその筆を進める。そこはいいから早くディラック本人のことを書いてくれよ、という気にもなるがこの父と、父との関係性がディラックの人格に深く影響を与えているのだということが次第に読者にも判ってくる。
導入部のこのような丁寧な書き方は、本書を読み進むに連れてそれが必要なものだったのだと思わせる効果を充分に担っている。
とはいえこの部分が退屈で単調だということもない。面白く読めてしまう。
* * *
まだ途中なので何とも言えないが……(しかし、2行読んで面白いものは一冊読んでも面白いものだし、その逆もまた然りである。そうだろう?)この時点でとても興味を引いた部分を記述しておきたい。
ディラックの名を冠する物理学の用語はいくつもあるが、「言語能力を持つ人間が他人と一緒にいる時に発しうる言葉の、想像可能な最小の数を表す単位」にも彼の名が付けられているのは御存知だったろうか?
(▰˘◡˘▰)
ディラックの友人達が余りにも無口な彼を揶揄して「一時間あたり一語」を「一ディラック」と「定義した」のだそうだ。
* * *
私にも無口な友人に心当たりがある。
次に彼が珍しく口を開いた時には「今のは3ディラックはいってたな」と応用するのを今から心待ちにしたく思う。
量子の海、ディラックの深淵――天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯/グレアム・ファーメロ

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「禁酒」である。
……すいません、僕酒は飲まないんです……。
だから僕には必要のない本書なんですが、これは、より大きな「薬物依存」という問題を扱った本なので読みました。
著者のアレン・カーさんは御存知のとおり「禁煙セラピー」で有名だったイギリスのお父さんです。
ニコチンであれアルコールであれ、コカインであれヘロインであれカフェインであれ(!)、すべて「薬物」であるという点では問題は共通である。
問題を生み出している張本人(?)の薬物そのものを、「掛け替えのない支え」と誤認識してしまうことからすべての薬物依存は始まる。
薬物は何も与えてはくれない!
逆にすべてを奪っている!
それを摂取しないだけで、それから自由になれる!
肉体的な禁断症状などというものはそもそも存在しないし、するとしても、あまりに微妙な感覚なので認識することすらほとんどできない。んだそうですよ。
* * *
今現在でも、ニコチンやヘロインにくらべてアルコールはあまり「悪役顔」をしていない。
未だに「楽しいもの」「善きもの」という評価を得ている。
酒を飲まない僕ですらそう思っている。なんや知らんが、とにかくええもんなんやろうなあ、と。
それは違いますよ、という著者の主張だ。
アルコールが薬物である以上、それの摂取を意思でコントロールすることはできない。
薬物依存はその度合いが高まりこそすれ軽くなることはないのだ、と。
「ひとつでも多過ぎる」というのはこのことなのでしょうな。
* * *
お酒で苦しんでる人が要るならば、ここにこういう「考え方」がありますよ、ということを示してあげたくなる。
そんな読書だ。
読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー (ムックセレクト)/アレン・カー

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「ハル・ノート」。
戦後日本では「悪名高い」と語られる、日米開戦の直接の(最期の)きっかけとなったとされる文書である。
これによって日本政府はもはや大国・アメリカ相手に戦いを挑むより他選択肢がないと追いつめられたということになっている。
「満州を捨てよ」「大東亜共栄圏思想を捨てよ」「日本はアジアの盟主たる地位を捨てよ」。
これを受け取った東郷外相は後に述べる。
「……これは国家的な自殺に等しい。最早や立ち上がる外ないということであった」……。
戦争一辺倒に傾いていたハル国務長官の、ひいてはアメリカ国家の「最後通告」であったという歴史認識が強いが、はて、はたしてそれは真実であったろうか?
これがはたしてどういった経緯でまたは意図で書かれ、日本側に手渡されたものであったのか?
本書は主要人物に焦点を当てつつ、この点をつまびらかに掘り下げていく。
* * *
そもそも「ハル・ノート」は公式文書ではなかった。すくなくともハル国務長官にとってはそうであった。あくまでも外交政策のうちの一枚でしかなかったのである。
* * *
「外交的制裁(!)」が最も有効な手段である、というのは、何も65年前の日米だけに特有の考えではあるまい。日頃のニュースでも我々はこの手の語句を耳にし、目にもする。
私達は未だに「危うい安全」の上に暮らしているに過ぎないのだな、とも思う。
* * *
人類は、国家は、歴史に学んで賢くなったであろうか?
再びあのような戦争が闘われることはないであろう。武器が違っているからである。
アインシュタインのあの言葉を思い出さずにはいられない。
「第三次世界大戦がどのような武器によって闘われるかは私にはわかりません。が、第四次世界大戦が石とこん棒で闘われることはわかります」。
どんな人にも、国家にも、それぞれに抱くイメージというものがある。イメージなくしては人も国家も立ち行かぬだろう。
「松岡(洋右)の対米感について……強い者を尊敬するというアメリカ人のイメージは、その外交政策を理解するには役立たなかったばかりか、逆効果さえもたらした」
* * *
我々は賢くなったであろうか?
ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦 (文春新書)/須藤 真志

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難しい数学の話ではない。簡単な「数」の話だ。
そもそも著者は数学者ではない。数学に関しては素人だろう。
しかし本作は「素人が間違えて手を出し」たものではない。
専門的な話よりも殆ど毎ページに挿入されている数に関するエピソードや言葉が面白い。
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『ひとつでも多すぎ、1000でも足りない[*アルコールやドラッグ依存との関連で使われることが割に多い。「最初の一杯に手を出せば何杯飲んでも足りない」といった意味]』
『「そなた、足し算はできる?」と、白の女王さまがたずねました。「1たす1たす1たす1たす1たす1たす1たす1たす1たす1は、いくつになる?」「わかりません」と、アリスはいいました。「とちゅうで数えそこなったものですから」【鏡の国のアリス】ーールイス・キャロル』
『英雄は普通の人より勇敢なわけではないが、5分間長く勇敢でいられる。ーーラルフ・ウォルドー・エマソン』
『「何もつけてなかったっていうのは違うわ。ラジオをつけてたわよ」ーーマリリン・モンロー[カレンダー用に裸でポーズをとったことについて]』
『「Madam I`m Adam」(編者注:11文字の回文になっている。最初の人類アダムが最初の女性イブに話しかけた言葉とされる。これに対しイブもまた回文で応えた……「Eve」と)』
『一本のろうそくから何千ものろうそくに火を灯すことができる。そのためにろうそくの命が縮まることはない。幸せも共有することによって減ることは決してない。』ーー仏陀
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面白いですね。
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