いきなりですが、質問です。

 

質問:

皆さんはタクシーに乗った時、運転手とお話をする方ですか?
それとも、終始黙って乗る方ですか?

***

タクシー運転手をしていると、お客様のお話につきあわなければならない場面はたくさんあります。
これもサービスの一環です。

でも、意外だと思うかもしれませんが、
お客様の話にへたに同意しては危険な時があるんです。


皆さんもなんとなく理由はわかると思うのですが、タクシー内でお話をする場合、

・政治的な話
・宗教
・野球やサッカーなど
・場合によっては特定の芸能人なども

のような話は、できるだけ避けなければならないんです。
これはどのタクシー会社でも、乗務員さんは会社から指導されているはずです。

人によっては政治・宗教・野球などに関して強い思い入れやファンになっている方がいらっしゃいます。

例えば、お客様と野球の話になったとします。

東京はやはり巨人ファンの方が多いというイメージがありますけど、だからといって安易に巨人を持ち上げるような話をしたら、あとでヤバい雰囲気になることもあるようです。

(「東京ではとりあえず巨人を褒めておけば大丈夫」という話も聞いたことがあるのですが、それは私は間違っていると思います。)

巨人を褒める話をしたら、実はそのお客様が広島の強いファンだったとか。
その時、ちょうど今のように巨人と広島が1位2位を争っているような、ファンがとても敏感な時期に、広島の熱狂的なファンの人に対して巨人を褒め、広島をけなすようなことを話したら、明らかに機嫌が悪くなると思います。

巨人のファンに対して巨人の選手をけなして広島を褒めるようなことをしても同様だと思います。

うっかりそのような答え方をしてしまった場合、最悪の場合は、たぶん怒り出すかもしれませんし。
(私は実際はそういう話は極力避けてるので、そういうトラブルに遭ったことは今のところはありません。上記はあくまで想像なのですが。)

だから私は、基本的にはそういう類いの話は避けるようにしています(他の運転手さんもそのはず)。

ただ、問題なのは、誘導尋問みたいなことをしてくるお客様がいることなんです。

■ケース1:患者のフリをする医者

実際そのようなお客様に遭遇した乗務員さんのお話を聞いたことがあります。

その時は、お医者さんのお話だったようです。

***

そのお客様は、タクシーに乗り込むと、医者に関するお話をしてきました。

最初は、

「私、体調が悪くて医者に通っているんですけど、なかなか治らなくて。」

と話しかけてきました。

病状を聞くわけにも行かないので、ただ、

「それは大変ですね。」

程度のあいまいな返事で済ませようとしたそうです。

ところがそのお客様は、

「何か良いお医者さんとか、知らないですかね・・・?」

病状も聞いてないので、良いお医者さんと言われても答えようがありません。

お客様は続けて、

「どうして治らないんでしょうね・・・?」

運転手は、何か答えなきゃいけないと思ったので、次のように答えます。

「まぁ、お医者さんも、ピンからキリまでいますからねぇ。
良いお医者さんが見つけられると良いですね。」

ちょうどその時目的地に着いたので、お客様は降りていきました。


・・・ところが、後日、とんでもないことが起きたそうです。

おそらくそのお客様だと思うのですが、会社に「ある苦情」が入ったそうです。

話によると、なにやらそのお客様ご自身がお医者さんだったんだそうです。

自分が医者であることを隠して質問し、運転手がどう答えるのか知りたかったのではないでしょうか?
でも、運転手が「医者でもピンからキリまでいる」と答えたので、その言葉が相当気に入らなかったようです。
その言葉で、「医者を馬鹿にしている」と受け取ったらしいのです。
で、気に入らないから、会社に苦情を寄せたらしいのです。

そう、そのお客様は、まるで誘導尋問のような質問をしていたんですね。

***

このようなお客様は、数は少ないですが、実際にいらっしゃいます。


■ケース2:宗教

宗教などの話では特に注意が必要だと感じています。

私が運転している時、「宗教に興味があるか?」と聞かれたことがあります。
当たり障りのない答えで返答しているうちに、実はそのお客様は某有名な宗教(一般的にはヤバいと言われている宗教)の方だとわかり、ぞっとしたことがあります。
その時は、「変な答え方しなくて良かった~」

内心、そう思いましたね。


■ケース3:「そうですね」と言わせたいお客様

私は、これまでの経験から、話の内容によっては

「そうですね」

「そうですよね」

と言わないようにする時があります。

たとえば、ヤクザさんに対してどう思うかみたいな質問をされた時などです。

ある日、身なりもしっかりしていて、とても紳士的で話し方も丁寧なお客様が乗ってきたんですね。
お話好きなお客様でした。

ところが、話が進むうちに、お客様が突然

「ヤクザって怖いですよね?」

と尋ねてきたのです。

私はそういう場合、「そうですね」とは答えません。
なぜなら、そのお客様自身がヤクザでないとは限らないからです。

しかしそのお客様、ヤクザのことについてやたらしつこく聞いてくるんですね。
なんか、「そうですね」と言ってもらいたいのかなって思いましたね。
私はどんどん警戒してしまって、絶対に「そうですね」とは言いませんでしたけど。

この話の詳細は、別の機会に改めてブログに書こうと思っているので、後日アップする予定のそちらのブログ記事をお読みいただければ幸いです。

***

ここからは、誘導尋問とは違うんですけど、下手に答えなくて良かったと思ったケースをお話しします。

■ケース4:芸能人の話をしてくるお客様

東京、特に六本木、麻布十番、赤坂、渋谷、青山、銀座辺りを走っていると、芸能人と思われる方にお乗りいただく機会は多いです。
私は最近もかなり有名な方にお乗りいただいています。
(この話も、後日またブログで詳しいお話を書こうと思っています。)

また、芸能人でなくても、テレビ業界関係者と思われるお客様をお乗せする機会がかなり多いです。
テレビ業界関係者の方でタクシーを利用される方って、結構多いんです。

あるとき、一人のサラリーマン風の男性が新橋付近からお乗りになってきました。
お話好きの方でしたが、その話の中で、突然質問をされました。

「タクシーの運転手をしていると、やっぱり芸能人を乗せる機会ってあるんですか?」

私は何度も芸能人にお乗りいただいてますから、

「はい。いろいろな方にお乗りいただいてますね。」

すると、まぁ当然の質問なのですが、お客様は次のように質問してきました。

「具体的に、だれを乗せたことがあります?」

その時私は、最近お乗りいただいた芸能人数名の名前を出し、最後に有名な芸人さん○○さんの名前を出しました。

すると、そのお客様。

「○○か。(名前を呼び捨て)
○○も乗せたことがあるんですね。」

私は、「はい、そうですね。赤坂までお乗りいただきました。」と答えました。

すると、そのお客様、

「そうなんだ。実は俺、○○と昨日食事したんだよね(笑)。」

そう、その方は、芸人の○○さんのお知り合いだったんです。

話の内容によっては芸人の芸風の話になったりするので、あの芸人は面白いとか面白くないとかの話になりやすいんですね。
そういう個人的な感想のような答えは極力しないように私は気をつけてるんですが、話の盛り上がりによってはうっかり話してしまうこともあります。
でも、その時のお客様の時は、芸人○○さんについての個人的な感想は私は言いませんでした。
言わなくて良かったです(笑)。
あとでひやっとしました。

タクシーって、結構「偶然も拾う」ので、時々こういう偶然があるんです。
本当にお話には気をつけて営業しなきゃだめです。



とにかく、タクシー運転手をしていると、とにかくいろいろなお客様がいらっしゃいます。

いろいろな性格の方がいらっしゃるので、皆さんが思っているよりも結構気を遣っていると思います。

トラブルだけは避けたいですからね。
 

毎日暑いので、今回も涼しくなる(かもしれない)お話をお届けします。


みなさんは、『ほんとうに映った!監死カメラ』というホラー作品をご存じでしょうか?



この第1巻の作品の中に、『タクシー』という作品が出てきます。

僕もタクシーをやってますので、その作品にはやっぱり興味がありました。

(以下、ネタバレありなのでご注意ください。)

『タクシー』という作品の内容は、次のような感じです。

***

あるタクシーが赤坂で、白いコートを着た女性を見つけます。

(そこが外堀通りの溜池方面で、ホテルニュージャパンがあった辺りだというのは、動画からすぐわかりました。)


そのドライバーがお客さんかと思って停まったら、そこにはだれもいなかったという話です。

ドライブレコーダで、タクシーの前方と後方がそれぞれ記録されているのですが、前方のカメラには女性が映っているのに、後方のカメラにはだれも写っていないのです。
ドライバーは外に出て確認しますが、やっぱりだれもいなかったということです。

***

先日僕がブログで書いた話も、赤坂でした。
赤坂ってほんとに幽霊がでるのかなぁと思っちゃいますね。

この作品が本物なのか作り物なのか、それはわかりません。

でも、実は僕自身がそれとよく似た経験をしているんです。

***

だいぶ前の話なので細かいことは忘れてしまったんですが・・・

夜、ある街を走っているとき、道路の脇にだれか立っていたんです。
(この街がどこだったかが思い出せないんですが、赤坂ではなかったと思います。)

「あ、お客がいる」

と思って停まってみました。

タクシーは、お客だと思ったらすぐ停まらないと他のタクシーに取られちゃうんですよね。
だから条件反射みたいな感じで反射的に停まっちゃうことが多いんです。

だけど、停止して振り返っても、そこにはだれもいなかったんですよね。
周囲を見ても人はいなかったです。

「おかしいなぁ」とは思いました。
だけど、その時はべつに、幽霊だとか、そういう風には僕は思いませんでした。
営業に夢中で先を急いでいたんですよね。

それどころじゃないというか(笑)。

「なんだ違うのか」

と思っただけで、頭はもう次の営業に切り替わっていました(笑)。

今考えると、あれはもしかしたら幽霊だったのかな?って思ったりします。

こういう不思議なことって、タクシーに乗っていると、ほんとたまにあるんですよね。

 

当ブログ、初めての記事です。
よろしくお願いします。

 

梅雨が明けて、やたらに暑いですね。

 

暑いというと、やっぱりこの季節は、心霊?

そこで今回は、タクシー運転手の間に流れる幽霊の噂についてお話しします。

 

 フリー写真素材ぱくたそ

 

これは、私が聞いた、タクシー仲間が体験した話です。

 

どこから乗せたのかは聞いていないのですが、

その方は、女性を乗せたんだそうです。

 

行き先を「赤坂見附」と指定されました。

 

赤坂見附の駅前に着いたので、

 

「お客様、この辺りでよろしいのでしょうか?」

と声をかけました。

 

返事がありません。

 

ルームミラーを見ると、人の姿が見えない。

 

振り返ると、だれもいなかったそうです。

 

***

 

後で知ったのですが、

赤坂見附って、幽霊の噂が絶えないそうです。

 

その一つの理由は、赤坂見附で起こった

ホテルニュージャパンの火事。

これ、有名ですよね。

 

・ホテルニュージャパン火災(Wikipedia)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E7%81%AB%E7%81%BD

 

この火災で33人の死者が出たということですが、

それ以来、赤坂見附で幽霊を見たという証言が後を絶たないそうです。

 

ただ、今回私が聞いた幽霊は、どこかからタクシーに乗ってきてるわけで、

目的地は赤坂見附かもしれないけど、

その幽霊自体は、その乗車地に関係するんじゃないかなと思います。

一番肝心な所を聞きそびれました。

 

***

 

あるタクシー会社さんは、企画として心霊タクシーというものをやっているそうです。

 

どこまでほんとなんだかわからないですが、タクシーをやっていると幽霊を目撃することがあるというのは有名な話ですよね。

でもまさか、自分の周囲の人から幽霊の目撃談を実際に聞くことになるとは、

思ってなかったですね。