しかし、すべての渡日に失敗。
そして5度目の渡航中には栄叡が病に倒れて亡くなってしまう。
この栄叡の死のショックと、ピークに達した渡航での疲れのダブルパンチで、鑑真は両目の視力を失ってしまった…というのが、これまでの通説。
ところが最近、鑑真の視力は完全には失われておらず、物を見ることができたのではないか…という新説が浮上した。
証拠は、正倉院に伝わる”鑑真書状”の中にある。
これは、鑑真の失明後に彼の弟子によって書かれたといわれてきた文書だが、筆跡がこれまでに見つかった彼の弟子たちの筆跡と異なることが明らかになったのだ。
さらに言えば、最後に「鑑真」と記された署名部分は、かなり崩された文字であれは、尊敬する師の名前を崩して書くなどあり得ない。
鑑真が書いたものだとすれば、”失明説”が揺らぐことになる。
さらにその文書の文字には、目に障害を持つ人特有の、不自然な力が加わった筆使いが見られるという。
はっきりと視力が残っていた可能性は高い。
ここまで読んでくださった方に、懐かしのアイドル画像をプレゼント煜
