辰吉。

丈一郎と寿以輝。

寿以輝の後楽園ホールデビュー。

色々言われてはいるが、期待値が高い中よく頑張っていると思う。

レジェンド丈一郎は、どこにいても常に寿以輝以上の記者達に囲まれる。しかもコメントは、自身の息子は「華がない。」「才能型ではない。」「練習不足」と厳しい。他にも似たような辛辣なコメントを筆者は直接耳にしている。

それは、記事を通じて息子に強いメッセージを送っているかのようでもある。あまり2人で話せる関係ではないのだろうか。またボクサーを志さなかった兄寿希也との関係はどうなんだろうか。毎回、ボロボロと泣く母の姿ばかりが映像で流れるが、今の辰吉家の雰囲気とはどんな感じなのかとても興味がある。ま、大きなお世話だが…。

しかし寿以輝は、父との比較という負の部分を全てを受け入れ、黙々と結果を積み上げている。それこそ負けたら何を言われるか、書かれるか分からない。並み大抵のプレッシャーではない。

思うのは、マスコミはともかく、せめて父は黙るべきではないか。言いたいことがあれば、試合前に言うのが筋だ。当たり前の話だが、リングで戦い傷つくのは寿以輝自身だ。美学や哲学の押し付けではなく、ブラスになることを与えるべきだ。かつて自身が大久保トレーナーとやっていたスパルタ的なトレーニングが全てブラスであったかというとそれは疑問だ。


実際、試合前に近くで寿以希に接すると、驚くほど落ち着いている。闘志を前面に出すわけでもなく、かといって、和やかに周りと話すわけでもない。感情を押し殺しジッと真っ直ぐを見つめている。闘志を内に秘め、どこか几帳面な部分すら感じる。精神面で強いというより、父以上に大人の印象を受ける。試合後の対戦相手への対応にもそれは表れている。父のからの不器用な愛もおそらく分かっているのだろう。

とはいえ、確かに今の寿以希スタイルだと、この先のA級では危ない。狙いすぎで大振りで強弱にも乏しい。打ち合いの際のガードは極めて甘い。普通のアウトボクサーに完封される可能性、中から続けて打てるファイターに倒される可能性は十分にある。


パンチを生かすためにまず改善すべきは、足の運びだろうと思う。寿以輝は父譲りで細くしなやかな足をもっている。それを生かしてヒザを柔らかくしリズムをつくり、左右にも動ければ攻撃の幅は大きく広がる。今のままではチャンスが来ても、父のように前に出ながら腰の入ったパンチを連打をすることはできない。


そもそも、寿以輝に無敗街道を求める必要はあるのだろうか。私はその必要はないと考える。試合ごとに課題を拾い克服していけばよいのではないか。今の段階では、目標は日本タイトルが妥当か。

何があっても諦めずに粘る。これも立派な辰吉DNAなのではないか。現在の父丈一郎を見ているとむしろそう思えてならない。

色々書いたが、辰吉丈一郎が好きだから辰吉寿以輝のことが気になるのだ。そこは理解いただきたい。

みなさんはどう感じますか おねがい?