久々に音楽業界に関するカタめな話を


 業界におけるアーティストのヒエラルキーを河川に例えると


下流→Live1本分(30〜45程度)のセットを全曲オリジナル曲で構成出来ない〜全てコピー曲なアマチュアがコレにあたり、地下〇〇とかドブ〇〇とも呼ばれる


中流→Liveを全てオリジナル曲で構成出来て、動員数も家族親族や友人、演者仲間などの水増しナシで固定客を2桁後半から3桁を維持出来る層

 アマチュアだけでなく、人気があるインディーズや無名に近いメジャーアーティスト、過去に人気のあった元メジャーアーティストなどが入り乱れる激戦地帯


上流→大物インディーズやそれなりに知名度があるメジャー

 大都市や地元はホール、地方はLiveハウスな全国ツアーが行える層


清流→サザンやB'z、ミスチルや矢沢永吉など長期間にわたって誰もが知る存在の地位を維持しているモンスターなアーティストが属する


と言った具合か



下流から中流への遡上

 兎にも角にも、オリジナル曲の充実と人脈作り

 

 下流同士が馴れ合って企画Liveをしたところで少ないパイを奪い合うだけだし、虚栄心丸出しで身の丈に合わない主催やワンマンを企画したところで継続的な動員は難しい。。自己顕示欲が抑えられないのは子供


 中流の演者と出会えるような企画Liveを探して積極的に参加する、ボイトレや楽器のスクールなどは知名度や音楽業界に精通してそうな講師を選ぶ、ソロ活動で作曲出来ないならバンドに参加して作曲者と知り合う。。少しでもムダな時間とお金を使わず効率的な活動をココロガケ



中流から上流へ

 前記した通り、ココが激戦区でありメジャー志向な人にとってのターニングポイント

 ここにたどり着いたらスッパっと音楽を趣味として割り切り、定職に就くのがある意味ベストな選択


 そして、ここから先は単純に演奏や歌が上手い、良い曲を作るスキルやルックス、と言った音楽面だけでなくプロモーションや活動の方向性などビジネス面が重要になってくる


 例えば、ルックスや清廉さで集客してきたアーティストならばより大勢の人に知られることになり、それによって逮捕歴や結婚or離婚歴や普段の素行などプライベートに関する身体検査も事務所やレーベルとの契約において重大な判断材料となりえる(そんな局面も、真面目清廉キャラからバッドボーイやビッチなキャラに転換すればOKな場合も多々あると聞く)


 とにかく、継続的な活動と自分より格上のアーティストとの人脈作り、そして真っ当な事務所との契約を目指すことにチカラを注ぐこと

 必ずしもメジャーとの契約を目指すべきか?という問いには契約の内容次第としか言えない

 確固たる自信と信念があるのなら、自らレーベルを立ち上げてインディーズとしての活動も選択肢の一つとして考えるべき(金爆の成功例があるだけに)


 上流へとステップアップ出来たなら、多くの人が口にする「プロになる」という野望は達成出来る

 ただ、一生音楽でメシを食えるかどうかは引き続き精力的な活動と運で決まるかと。。



アングルとは?

 もともとはプロレス用語であり、「仕掛け」「筋書き」などを意味する(極端に言えばヤラセやヤオもアングル)

 混同しやすいが、デーモン閣下の悪魔やセカイノオワリのメンヘラなど明らかにバレバレなキャラ設定などの仕掛けはギミックと呼ばれる


 海外では、ライバル的な関係や主義主張の違うアーティスト同士がお互いを罵り批判しあうのは当たり前なこと(辞めたバンドに対してとかも)

 コレも、本気の場合と話題作りのためにアーティストやレコード会社同士が裏でしっかりシェイクハンドの場合も多い(喧嘩→和解→熱い抱擁→拍手喝采、な流れのアングル)


 日本だと文化の違いからかアーティスト同士で削り合うのは稀だが、新人アーティストの売り出しのために古くから「〇〇歌謡祭グランプリ」とか「〇〇コンテスト優勝」だので予め契約しているアーティストにデビューのハクを付けるアングルはあった(イカ天やレコード大賞は有名なアングル)


 現在も、メジャー契約をあえて伏せて売り出したい新人アーティストを路上に出してサクラを動員し「路上の新たなスター」とか、動画サイトを使って「〇〇サイトで話題の!」的な売り出しなど、人とカネが投入できるメジャーでは当たり前に行われているアングル


 知ってる人も多いだろうが、有名ソロ アーティストのシングル曲の作詞作曲は熾烈なコンペで決まり、ソコには人脈やコネが大きくモノをいう


 上流に駆け上がりアーティストとしての存在が大きくなればなるほど音楽的な知識だけでなくプロモーションや契約に関する知識が必要になってくる(アーティストがマネージャーや事務所、レコード会社と裁判沙汰になる要因はアーティスト側の知識不足よるトコが大きい)


 (メジャーと契約して)プロになる!、言ったり書いたりするのは簡単だがビジネス的な事に対峙する覚悟も必要




アニソン シンガーになりたい

 そういうアマチュアが大繁殖してる昨今、どうやったら「なれる」かのヴィジョンをちゃんと持ってる人は少なく感じる


 例えば、決まった作品の主題歌を歌いたいって人の場合「名探偵コナン」なら番組スポンサーがBeingだから、レーベルはBeing及び系列に所属してないとスポンサーが変わらない限り歌えない


 そんな事例は多々あり、地上波で放送するアニメのほとんどはSONY MUSIC、avex、前記のBeingの3社(各社の提携レーベルも含めて)に握られており、音楽業界からアニソン シンガーを目指すならこの3社と契約出来ないとハードモードが待つ


 ただし、声優方面から目指すのであれば難易度は多少低くはなる(もちろん声優としての地位を確立した前提で)


 なので、普通にメジャー契約する以上にアニソン シンガーになることは大変なこと




路上Liveについての私見

 少し前、路上LiveをやってるアーティストのCDを購入し目の前で踏み付けて壊す、って事件がメディアを賑わせた


 もちろん加害者が8:2ぐらい悪いとは思うが、路上ライバーにも2程度の非はあると思う

 道路使用は無許可であり物品の販売、この2点は軽微とはいえ違法行為であり、もし客寄せにコピー曲を演奏していたのならもう1つ違法(著作権の演奏権)を重ねたことになる

 この件は、加害者は対人、被害者は公共、それぞれに対するモラルの無さが招いたため加害者だけを絶対悪と呼びきれない難しさがあると思う

 

 

 安易に人が多いターミナル駅の周辺で許可を取らず音源の販売やLive集客の告知など営利目的、自分さえ良ければOKなノリの路上Liveは立派な違法行為

 それを理解しつつやるヤツは、放置自転車や路上喫煙者と同等のモラルしかないヤツと思われてもしょうがない


 そういうローIQハイエナジーな輩のせいで、過去に東京や大都市でのホコ天から音楽家が閉め出された事例を忘れてしまったのだろうか?


 路上ライバー問題が公になったことにより、排除目的はもちろん待ち合わせや会話の邪魔と言った理由で一般市民から警察への通報は増えるだろうし、通報が増えれば条例での規制を作るトリガーになるとは想像出来ないのだろうか?


 規制となれば許可を得るハードルも上がり、無許可ライバーには放置自転車や路上喫煙と同様に罰金を科せられる事態も考えられるし、実際そう考えてる自治体もあるはず


 わざわざ電源まで準備してカラオケやりたいならボックス行けば良いし、カネがないなら河川敷なり崖なりでやればヨシ


 音源販売やLiveのパブ目的でなら、路上よりトレーラーやサンプラー作ってネットの方が効率的だし危険な目に合わずに済むっしょ〜路上ライバーをスカウトする真っ当な会社のA&Rマンなんてほぼ幻想、今のスカウトは効率性重視だから紹介とネットが主流ってハナシだよ

 

 


 でも、もし路上で鉄弦とナイロン弦のアコギ デュオが「Spain」を弾き倒したり、サックスとペットの2人組がBrecker Brothersの曲でバチバチするなら立ち止まるわ〜投げ銭を握りしめながら



(。-_-。)