Love Flog,Mugen&Zoro のブログ

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今から十数年前の話だが、通勤ラッシュの満員電車で痴漢に間違われたことがある。

横にいた男性が私に向かって「そこの女性が迷惑そうにしているぞ」と申し立てたのだ。

種明かしをすれば、その女性は私の奥さんであり、混雑した車内で私は少しでも奥さんをサポートしようと努力していた訳だ(決して変なプレイをしていたのではない)。流石にS京線の混雑には抗えず、奥さん共々辟易していたのを勘違いしたらしい。

周りの視線を意識しながら、私は努めて冷静に「この女性は私の妻である」とその男性に伝えた。

その男性は私に詫びることなく、バツ悪そうにしていたが、逆に私はそれがトラウマとなり、朝の通勤でS京線を利用するのを止めることにした。

つい先日のこと、朝の通勤電車で列車が1時間も遅れた。車内アナウンスによると「線路内人立ち入りの影響」とのことだ。

遅れて出社し、事の次第を新入社員くんに話すと、「線路内人立ち入り」原因の7~8割は、痴漢(若しくは私のように間違われた人)が駅に着いて逃げ出すことらしいですよ、と教えてくれた。

へぇ、そうなんだぁ。電車が遅れている原因アナウンスで「線路内人立ち入り」を耳にする度、夜遅くならまだしも(酔っ払いがホームから転落なんて有り得る)、なんでこんな時間にわざわざ線路に入るかなぁと訝しんでいたのだが、ようやく合点がいった。

その晩のニュースで、朝の電車遅延が取り上げられており、原因は痴漢が線路に降りて逃走したと報じていた(ご存知の方も多いはず)。

果たして本当の痴漢であったかどうかは神と当人にしか分からないが、痴漢でないことを証明するのはとても困難とのこと。駅員に説明しようとその場に残ったら最後、最悪の場合は人生を棒に振る覚悟が必要そうだ。

テレビでは識者が「考えられる最も有効な策がその場から逃げる事」だと話しているから、このような電車遅延が増えるのだろうが、十数年前の私のように、痴漢と間違われた無実の人が線路内に逃げて事故に合わないことを願うばかりだ。