妻がいなくなった悲しい気持ちを、
誰にもぶつけられないこと。
いなくなっての間もなくは、
本当に周りの人に支えて貰ったと思う。
妻の親友が心配してくれて、
連絡をとり合ったり、
妻の元同僚の子が、
気晴らしにと、
ドライブへよく一緒に行ってくれたり、
本当に恵まれていたなぁと思う。
ただ、少しづつ元気を取り戻していく中で、
これ以上頼る訳にもいかないし、
結局のところ、友人は友人であって、
寂しさが埋まることはないと知って、
申し訳なくなって、
悲しくなって、連絡をやめた。
代わりにはならないし、
してはいけないと思って、
絶ってしまった。
ただ、
日にち薬とはいうもので、
何とか一人でも、
生活はできるようになってきて。
ドン底まで落ちた仕事のモチベーションが、
ある程度回復しては、
周りの職場メンバーも、
妻のことにはあえて触れないという優しさで、
接してくれているお陰で、
仕事は何とかやっていける代わりに、
今度は、自分自身も、
妻のことなんて、
なかったように振る舞う必要がある日々に、
とても疲れてくる。
家族も心配してくれて、
ご飯を作りに来てくれるけど、
昔から心配を掛けたくないという、
気持ちが先行して、
何も言わないし、言えない。
そんな部分を妻が埋めてくれていたので、
僕の本心はどこへも行き場を失ってしまった。
だけど、寂しさを紛らわせることが先決と思い、
試しに、
マッチングアプリに手を出してみた。
最初は申し訳なさが強かったけど、
妻の元同僚から、
「世間体なんて気にする必要ある?
今は、周りに何を言われようが、
自分が元気になることを優先すべきだよ。」
そう諭されて、
真剣にやってみることにした。
元気な自分を演じることに疲れるのと、
最愛の世界一可愛い妻がいたのに、
なんでこんなことしているんだろうと、
やはり独り惨めになる。
クリスマスも、
正月も、全てが悲しい。
親戚の集まりから帰ってきて、
思わず目の前にあったゴミ箱を蹴り飛ばした。
ティッシュケースを殴り潰した。
妻と一緒に買ったケースなのに…、
止まらなかった。
それで、
大声で泣いた。
自分で言うのもなんだけど、
僕は物に当たることはない。
妻もよく知ってる。
本気で物に当たったのは何年振り?
十数年振り?
今度は母から、
お供え物は誰に貰ったか覚えているかと、
そんなLINEが来る。
返す為にお供え物を貰うのか?
だったら、そんなもの最初から要らない、
そう思うのは僕だけだろうか。
本当に疲れた。
世間が地震で大変なのに、
こんなしょうもないブログを書く、
そんな自分にも疲れた。
僕の本心は、
誰に話せばいいのだろう。
現実と認識できない、
夢の世界の毎日が、続いているみたいだ。