[ポイントおじさん物語]
第17話
最終回
じじいとぼくと
ポイントと
皆様ポイント貯めてっか?
いきなり不躾な質問をしてすみません
気になると前のめりになる。
悪いくせなのじゃ失敬失敬。
単純な疑問です、今日ふとコンビニで買い物したときに
あれ？いつから
ポイント貯めてたっけ？
学生時代？社会人になってから？
今、今日この瞬間まで当たり前のように貯めてたポイントカードは今はあれど出会いの頃が思い出せない...
熟年夫婦かよ、円満かよばかタレ。
いやあれよ？古くなって新しくなって取っ替え引っ替えにはそりゃなってますよ（笑）
ただ単純にいつから貴様と婚約、契を交わしたのかが未だに思い出せずにいる...
コンビニ=ポイントを貯めるが染み付いちゃってんの、体が、もう落ちない領域まで来てんのよ。
多分ゾンビになってもコンビニ入ってポイントカードを出すんじゃないかと心配になるレベル。
僕「ｳｶﾞｳｶﾞ、ポイントカードｱﾘﾏｽ。」
とか言ってるゾンビ僕がコンビニにいたら迷わず撃っちゃって下さい、どうせ助からないんで。
そんなポイントカード、レシートみたら
800ポイントくらいしか
貯まってないのよ。
多分10年は使ってる筈だけどそんなもんしか貯まらないものなのかね？
やはりワオンとかのが買い物料ヤバイだろうし
すぐ貯まりやすいんだろうか...
そんなポイントカードですがローカルスーパーで高校時代肩透かしでバイトしていたときに、とんでもない猛者が来たんです。
8000ポイント貯まってる
おっさんが...
仕事のルール状聞かないと行けないのでポイント全部使いますか？と聞いたら
「まじ？ラッキー使う使う。」即答。
ウソだろ...俺でなきゃ聞き間違えるね...
聞き間違えかと思いながらも了解しましたと
はっきり全部使いますねと確認をとりまたしても「はい」即答。
そこまで貯めた貴方の半生とも言える8000pは
一万円くらいの酒の山とツマミで跡形もなく塵と化した...
その潔さ、勢いが凄かったね。
俺はおっさんの背中が富士山に見えたよ。
