私の母は結婚当初から、父の実家で同居していました。
つまり祖父の家に母が入る形です。

その後、数年で祖父は他界し、約二十年後に父は町内に土地と家を購入しました。
祖母はずっと今の場所から離れたくないと猛反対をしていましたが、なんとか折れ、全員で新しい家に引越しました。

それでも祖母は「わしがもう十歳若かったら一人で残った。」と言っていました。(当時八十代前半)
しかもそれから毎日、朝食を食べたら古い家に行き、夕食前に帰ってくると言う生活をしていました。
平日の昼間は祖母一人なのですが…。

祖母にとって、新しい家は居心地の悪い家だったようです。
ご近所が知らない人ばかりと言うのも多少ありますが、主に自分の家から息子の家に移ったからです。
息子とはいえ、自分のではない家にいるのは気をつかいますよね。
「住んでいる」から「住まわせてもらっている」になったのですから。

これは母にも言えます。
祖父の家に住まわせてもらっていた頃より、父の家に住んでいる頃の方が居心地が良さそうでした。

また、″誰の家″かはテリトリーの差にもなります。
祖父の家では、1階全体(水まわりを含む)が祖母のテリトリー、2階全体にあたる2部屋のみが母のテリトリーでした。
父の家では、家全体が母のテリトリー、祖母は自室のみがテリトリーでした。

その家が″誰の家か″によって住む人の気持ちや住み心地は全く異なるのです。
会う、泊まるだけなら、聞き流したり見逃せる事も、住むとなるとそうはいかなくなってきます。
それ以降の生活に日々影響するからです。

人によってOKとNGの基準が違います。
例えば友人Aは細かい事を気にするタイプではないのですが、物を食べる場所は決まった場所じゃないと嫌なんだそうです。
友人Bは全く気にしません。
ある日友人Aは友人Bを子供連れで家に招きました。
Bの子供達は、Aが注意しても、食べ物を持ったままうろうろして、汚れた手で物や襖等を触るので、あちこちに食べクズや汚れが着いてしまいました。

B達が遊びに来ただけなので、Aは「こっちで食べようね」と優しく注意するにとどまりました。
今後、B達を家に招くのを控える事で対応できるからです。

B達が同居人だったらどうでしょうか?
きちんと座って食べるまで注意し、Bにも注意するようにいうでしょう。
24時間、365日、この先何十年もの生活にかかわってくるからです。

言われたBはどうでしょう?
「そんな細かい事を」と笑って聞き流す人もいるかもしれませんが、ここはAの家です、たいていの人がAの言うようにするでしょう。
この先も置いてもらうために。

そしてこれからは子供達が物を食べるたびに、Bは子供達がきちんと座って食べるか、AはBがきちんと注意するかチェックする日々になるのです。

小さな事から大きな事まで、万事こんな感じになるので、AもBもストレスがたまるでしょうね。
男と女は古来からの役割の違いにより、脳の仕組みが違うんだそうです。

男は仲間とともに外へ出て狩りをしてきたため、記憶、特に悪い事は忘れるようになっているそうです。
狩りをして危ない目にあったり怖かった記憶を忘れていかないと、また狩りに出られないから。

女は家にいて家族を守って来たため、記憶、特に悪い事は忘れないんだそうです。
食べてお腹をこわした物や扱いに気をつけてないといけない物を覚えておかないと、家族が危ない目にあうから。
(上記はTVからの情報)

よく男女が喧嘩すると女は昔の事を掘り出すなんて言うけど、ただ単に忘れられないんですよね。普段は忘れてるフリをしてると言うか。。。

これが女同士だったらと思うと怖いですよね?お互いがお互いに悪い事が忘れられずに蓄積されて行くんですから。
忘れたフリをして。