2014年ソチオリンピックも男子シングルで羽生結弦が金メダルを取り、次は浅田真央ちゃんに期待が高まっています。


華やかな演技の影でフィギュアの選手たちを支えている人物がいます。


その人は坂田清治さんといい、フィギュアスケート靴を矯正し、スケート靴の下についているブレード(刃)のエッジを100分の1ミリ単位で各選手に適した形状に研磨する職人です。


フィギュアスケートは靴の部分同様に、「ブレード」と呼ばれる刃の部分も非常に重要です。


フィギュアのブレードは選手の体重や技術、さらに会場の気候、氷上の固さ、柔らかさなどを加味して研ぐ必要があり、坂田さんは触っただけで100分の1mmの違いが分かるほどの腕前で、こういった技能があのすばらしい演技につながっているのです。



<坂田清治(さかた・せいじ)>
1947年10月6日、新潟県生まれ。新潟大学卒業後、品川プリンスホテルのアイスショーなどで活躍。大和証券に勤めた後、米国にコーチ留学をする。79年からはプリンスホテルの専属インストラクターとなる。98年長野五輪では強化コーチを務めた。代表取締役社長を務める衣装や靴などの輸入・販売店「株式会社ユニバーサルジャパントレーディング」で、フィギュアスケート靴のメンテナンスを行なっている。