幼児期にはだしで生活することによって、偏平足になる確率が低くなるといわれています。
その説を実証しているかのような結果が、福島市の保育園で注目されています。
東京電力福島第1原発事故後に、土踏まずのくぼみがない扁平足の子どもが事故前の2.5倍に増えたことが、福島市の鳥川保育園の園児調査で分かりました。
佐藤美代子園長は「原発事故による放射線の影響で、屋外での遊びが制限されたのが関係しているのではないか」と話しています。
同園では2003年の開園以来、はだしで屋外を駆け回り、丈夫な体をつくる「はだし保育」に取り組み、子どもたちの成長の記録として、一人一人の足形を写真撮影しています。
調査では、3~5歳児で扁平足の割合は、原発事故前の09年9月は13.6%(66人中9人)でした。
ところが、事故から2年経過した13年3月には32.8%(64人中21人)に増加していたそうです。