ウレタン底がバラバラ!!!
しばらく履いていない大事な靴の底がバラバラに!なんて経験ありませんか?
大切にしていた靴を履こうとして、久しぶりに下駄箱から出して履いてみると、靴底がボロボロと欠けていき、しばらくすると靴底がなくなってしまうという恐るべき症状が発生。
なぜこういう症状が起きるのかといいますと・・・・・
素材はたぶんウレタンソールだとおもいます。
ウレタンソールというのは、軽くて油に強いし摩擦にも強いので磨り減りにくいという長所がある反面、長期間放置しておくと弾力性がなくなりひび割れなどの症状が起きてきます。
ウレタンソールは軽くするために、外側は密度が高いのですが内側はカステラのように発泡させてあります。
だから、外側の弾力性が損なわれますと、ひび割れが広がりだんだんと傷が大きくなります。
靴は、歩くと靴底は激しく曲げられたり激しい衝撃を受けることになります。
その結果、ウレタンは耐えられなくなりパックリと壊れてしまうのです。
普段履いている靴は、ウレタンソールでも磨り減ることはあってもひび割れを起こすことはないと思います。
なぜでしょうか?
毎日履いていると、弾力性は保たれるのでこのような症状は起きないのです。
大切な靴だからといって大事にしている靴に限ってこのようになるというのは、履かないからなるといってもいいでしょう。
時々履きながら弾力性を損なわないようにするのが、靴にとってはいいことなのです。
たとえば、輪ゴムを想像してみてください。
いつもよく使っている輪ゴムはいつまでも切れずに使えますが、使わないで久しぶりに使ってみるとプチッ!と切れたという経験をしたことはありませんか。
これとよく似た症状が起きているのです。
また、加水分解といって、ウレタンは水に反応します。
湿気の多い場所に置いておくと、ウレタンは加水分解と言う劣化が始まり、靴底の内部強度が落ちていきます。
靴底がぼろぼろになるというのは、内部強度が落ちた靴底で歩行した時に力が加わり生じた最終的現象なのです。
もうこうなってしまえば、直しようがありません。
このようなことにならないよう、靴は履くことによって値打ちがでるものなのです。