今年の東北、北陸地方は記録的な大雪で、生活に支障をきたすほどの雪が降っています。
新雪は柔らかいので、歩くと「ズボッ」と足が沈んでしまいます。
このようなときには「かんじき」があれば、雪の中に足を踏み込んだり、すべったりすることがありません。
かんじきとは、深い雪の上を足を大きく沈めずに歩行できるように靴の上から装着するもので、主に雪が深くかつ傾斜がきついところで使われます。
元々は雪の野山を歩くための道具ですが、積雪地帯では、屋根雪下ろしにも重宝します。
木の枝やつるなどを輪に撓(た)めたものや、それに滑り止めの木爪をつけたものがあります。
これをわら靴やゴム長靴にくくりつけて使用します。
原理はスキーと同じで、雪の上でもめりこまずに歩くことができますが、スキー板のように持ち運びが難しくなく、軽くてコンパクトという長所があります。
「かんじき」といえば全国共通語ですが、地区によっては「ワカン」、「わっぱ」などとも呼ばれています。