私達のホノルルマラソン旅行記 後半 | 掛軸工房 (株)五番館の仲間たち

私達のホノルルマラソン旅行記 後半

 

 

 

 

12月10日(日) マラソン当日。

アラモアナセンターには

AM5時のスタートに備え、続々と人が集まって来ます。

私達4人は今回コスチュームを揃えました。

グレーのTシャツに紫のパニエ 

田口さんがホノルルマラソン用にロゴもデザインし

手配してくれました。

そして、ぶどうの房付帽子は、なんと!射場さんの手作り!!

忙しい合間を縫って4人分仕上げてくれました。

この帽子は想像以上に大好評!

意外だったのは、ホノルルマラソンは仮装した人が少なすぎ!

揖斐川マラソン、清流マラソンで仮装に慣れっこの私達は

何故かホノルルでとても目立つ存在になっていました。

外人さんからも

「ぶどうの帽子可愛いですね!一緒に写真撮らせてください」と

お声がかかるほど。

沿道の声援も「ぶどうちゃんガンバレー」と。

確かにこの帽子の完成度は抜群!

私も大好き!とっても気に入りました。

射場さん器用だな~ 本当に有難う ♡

 

 

 

昨日の練習会でお会いした、元マラソンランナー市橋有里さんからも

ぶどう帽子をお褒め頂きました。

有里さんは可愛くて優しくて、とても気さくな方でした。

 

 

 

AM5:00 アラモアナ公園にスタートガンが鳴り響き

花火が打ち上がりました。

30.000人を超えるランナーの中にいる私達には

最前列も最後尾も遠すぎて見えない。人、人、人、の波…

とにかく、しばらくは花火を鑑賞しながら流れに沿って歩く。

花火は思いのほか長い時間上がっていて

15分程歩き、ようやく走り出した。

 

5時はまだ真っ暗。おまけに凄い人の数。

最初の給水所で小野寺さんがはぐれてしまい

お互いにしばらく探し合ってたのですが

その先もずっとゴールするまで会う事が出来ませんでした。

 

 

ダウンタウンのクリスマスイルミネーションを抜け

ワイキキのホテル街は沿道の応援も賑やか

ホテルはTOILETをランナーの為に提供していました。

 

 

10㌔を過ぎダイヤモンドヘッドの登坂

昨夜、眠れないスイッチが入ってしまった私は

一睡も出来ず朝を迎え早くもバテ気味。

朝からの蒸し暑さと睡眠不足ですっかり自信喪失。

軽快な射場さんと田口さんには

もうついて行けなくなってきた。

 

何と言ってもマラソン中に熱中症で

救急搬送された経験者。無理は出来ない。

 

はぐれた小野寺さんを探しながら自分ペースで行こうと決めて

ふたりに「先に行って」と告げると

田口さんが私の手を握って

「絶対にダメ!三人はもう離れないよ!一緒にゴールするんだから」と。

涙が出る程に嬉しかった。

田口さんは本当にカッコイイ 同い年なのに頼りになる。

そして射場さんは優しい。

日本の大会なら絶対に迷惑かけたくない

ふたりにそれぞれの記録を狙ってほしい。

でも、ここはハワイ

今日の私は絶対にお荷物だと確信しつつも

思い切ってふたりに甘えることにした。

甘える事も少し勇気がいる。

 

 

 

 

 

ダイヤモンドヘッドを巻いての下り坂

射場さんは手作りの梅干しを終始手に持って走ってくれた。

私はこの梅干しを何個頂いた事だろう。

これがなかったらゴール出来なかったかも知れない。

 

田口さんは立ち止まって何度も写真を撮ってくれた。

正直私は周りの景色を楽しむ余裕も全く無かった。

 

 

 

 

 

ハイウエイに入ると既に折り返すランナーとすれ違う。

スコールが来た後で道路はしっかりと濡れていた。

 

 

 

 

 

 

スコールの後、虹が出た。

ハワイで虹を見ると、またこの地に戻って来れるとの伝説があるそうです。

 

もし私がまたここに来るとしたら、

やっぱり今回の4人で来たいな。

 

 

 

 

 

もうタイムはお構いなし。楽しまなきゃ

で、こんなポーズ

 

 

30キロを過ぎると足もガクガク

日本と違ってアスファルトが固くダメージも大きい。

スコールのせいで蒸し暑さは和らいだものの

疲労感からか、ほとんどの人が歩いている。

自分たちも周りに負けて

だんだん走れなくなってしまった。

 

ホノルルマラソンには制限時間が無いから

最初から気楽な気持ちで走ろうと思っていた。

観光気分で立ち止まり写真撮ったり、歩いたり…

よく考えてみれば、今シーズンの私は

まだフルを走りきる身体に仕上がってなかった。

 

でも、そんな気楽な気持ちでゴール出来る程

ホノルルマラソンは甘くなかった。

コースは意外に坂道が多く

最期の3㌔も上り坂。

もう走る気力も無くなり、歩くことすら辛かった。

 

 

 

 

三人手をつないでゴーーール

最初の給水所ではぐれた小野寺さんも、少し遅れてゴール出来ました。

 

タイムは恥ずかしいので割愛させてください。

私が足を引っ張らなかったら、田口さん射場さんは

もっとまともなタイムでゴール出来ていたと思います。

憧れの大会で私を見捨てずに

ゴールまで導いてくれたふたりには心から感謝しています。

 

今年3月に初めてフルを完走したウィメンズマラソン

あの時の感動に比べたら本当に情けない結果でした。

練習不足と心構えがあまりにいい加減だった。

 

私にとってホノルルマラソンは

反省する事が多く苦い経験となりました。

フルマラソンの35㌔過ぎてからの辛さを

嫌というほど思い出させてくれました。

また来年のウィメンズに向けて仕切り直しです。

 

何はともあれ4人が無事にゴール出来て良かった。

この日の夜はハワイで過ごす最後の夜です。

 

田口さんが夜景とディナーを予約してくれました。

 

 

タンタラスの丘

42.195㌔をずっと太陽にさらされて火照った身体に

ひんやりと冷たい風が心地良い。

ハワイはネオンサインが禁止されているために夜景の色も優しい。

最後の夜に相応しい素晴らしい景色でした。

 

この後美味しいディナーを堪能して

ほろ酔い気分でホテルに戻り、全員爆睡

 

 

 

 

 

12月11日(月)

帰路は9時間半のフライト

日付が変わりセントレアに到着は12日の19:45

無事に帰って来ました。

 

お姉さんのように頼りになる田口さん

お母さんのように優しい射場さん

そして妹のように純粋で真っ直ぐな小野寺さん

私をホノルルマラソンに連れて行ってくれてありがとう。

本当に楽しい旅でした。

マハロ♡