「例えば時間を聞く時、なんと言いますか?」
「What time is it now?ですか。」
「ですね、学校ではそう教わったと思います。
でも実際には腕時計を指差しているジェスチャーをしながらTime,pleaseでOKね。」
外国の人が日本で、手首の辺りを指しながら【時間、お願い】と尋ねている所を想像して言った。
「そうですね、日本語でも【今何時ですか】という正式な文章でなくても
十分相手の聞きたい事はわかります。」
「そう、正し過ぎて使えないとはこういう事です。
あまりに決まった型で覚えているからとっさにでてこなかったり
型以外の表現ができなくなってしまう。
もっと楽に、もっと簡単に、もっと崩して。」
伝える事だけに集中したら英語はもっと簡単になる、
彼の言葉からはそんなメッセージを強く感じる。
「グループレッスンを40分10人で受けるとしますね。
そうすると話すのは一人4分ぐらいの計算。これではいつまでも話せません。
話せるようになるためには、聞く事ではなくて実際にしゃべる事、それだけです。」
ウーシャの教室では例えグループレッスンであっても、
話す機会ができるだけ多くなる工夫をしているらしい。
「誰かが誰かにAre you busy?と尋ねたとします。
YesやNoで答えるとそこで終わりですが、形はどうあれ話そうと思っていれば
表現はどんどん広がっていきますね。」