崩す | 通じる、英語力

通じる、英語力

中高6年間、英語を勉強。オーストラリア留学経験あり。
それでも“話せない”36歳男性が一人の英会話教師と出会い、
日常会話をマスターするまでの6ヶ月のストーリー。

「例えば時間を聞く時、なんと言いますか?」

「What time is it now?ですか。」


「ですね、学校ではそう教わったと思います。

 でも実際には腕時計を指差しているジェスチャーをしながらTime,pleaseでOKね。」

外国の人が日本で、手首の辺りを指しながら【時間、お願い】と尋ねている所を想像して言った。


「そうですね、日本語でも【今何時ですか】という正式な文章でなくても

 十分相手の聞きたい事はわかります。」


「そう、正し過ぎて使えないとはこういう事です。

あまりに決まった型で覚えているからとっさにでてこなかったり

 型以外の表現ができなくなってしまう。

 もっと楽に、もっと簡単に、もっと崩して。」


伝える事だけに集中したら英語はもっと簡単になる、

彼の言葉からはそんなメッセージを強く感じる。


「グループレッスンを40分10人で受けるとしますね。

そうすると話すのは一人4分ぐらいの計算。これではいつまでも話せません。

話せるようになるためには、聞く事ではなくて実際にしゃべる事、それだけです。」


ウーシャの教室では例えグループレッスンであっても、

話す機会ができるだけ多くなる工夫をしているらしい。


「誰かが誰かにAre you busy?と尋ねたとします。

 YesやNoで答えるとそこで終わりですが、形はどうあれ話そうと思っていれば

表現はどんどん広がっていきますね。」