「でも固い表現、わざわざ覚える必要ない表現です。ほとんど使わないので
I know、やOh などで大丈夫でしょう。」
思い切ってシンプルにする事が、伝えるコツなんだな。
確かに難しく考えすぎて結局言葉にできない事が多々ある。
僕がその瞬間に思っていた事を見抜いたかのようにウーシャは続けた。
「キレイに話そう、うまく話そう、100%伝えようとすると難しくなり過ぎて
とっさに使えません。3歳の子はそんな事考えないでしょう?」
子供は熱意で話す。間違っていても、伝えきれていなくてもとにかく話す。
それが会話力を身につける最短距離だ、とわかっていても大人になると中々できない。
「ありがとうございます。では、他の文章や単語はどうでしたか?」僕は聞いた。
「例えば少し不安なのが【1.袋、5.おやつ、7.さっきの/目を通す】です。」
「聞いていてわからなかった所は無いです。袋は【package】でOK、
おやつは【sweets】や【snacks】。」
良かった。
「【さっきの、目を通す】は正確に伝えるなら【I have to read the document which I have got already.】
ですが、of course、Youが言った文で通じますね。」
少しずつ、【伝える】事に抵抗がなくなってきている自分に気がついた。とにかく口に出す事だ。
「では次の週までの宿題です。
さっき単語を覚えるために使ったこの8マスのシート、この形を使って同じ事をしてきて下さい。
まず真中の円には、テーマを書き込みます。【ショッピング】【レストラン】【仕事】など、
日本語の文章を作る前に、テーマを決めて下さい。」