ボクシング史上最高のトレーナーTOP10!! | Go↑kunの海外ボクシング記♪

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ボクシング…勝者と敗者のあまりにクッキリとしたコントラスト…。魅力的な選手達のバックグラウンド、ボクシングビジネスの側面、プロモーター達の思惑、選手の声、あまり入ってこない海外ボクシング情報を書きたいと思います!宜しくお願い致します!

今日はトレーナーの話。

ビタリ・シャポシュニコフさんという方がピックアップした史上最高トレーナーです。
独断偏見での選択だとは思いますが、トレーナーの存在はボクシングにおいて、
本当に欠かせないものですよねぇ…。

対戦相手を丸裸にして戦略を練るのが得意な人、コンビネーションを教えるのが得意な人、
惚れ惚れする様なミット打ちを見せてくれる人、気持ちを盛り上げるのが上手な人、
様々タイプはいると思うんですが、海外のボクシングではトレーナーがメディアに登場する機会も、
凄く多いなぁと感じます。

あのボクサーとこのトレーナーが契約した!とか聞くと、
ワクワクしますもんね^^日本はジム制ですから、状況が違うんでしょうけどね。
色々なトレーナーと巡り合って見事に強くなるボクサーもいれば、
同じ人とずっと一緒にトレーニングをして大成するファイターもいますからねぇ!

マニー・パッキャオを育て上げ、そしてアミール・カーンも再生させ、
今や世界No.1トレーナーと呼び声高い、フレディ・ローチなんて、
発言力半端ないですもんねぇ。そういえば"Golden Child"こと、ダニエル・ジェイコブスの
面倒も見ることになった様です。無名のピログにまさかのKO負けを喫していますから、
ローチの手腕に期待がかかることになりますね。

まぁとにかく、読んで下さい(爆)

【以下ニュアンス訳】
人の数だけ意見があるとは思う。これは混乱を招くから良くないことだと言う人もいる。しかし私は皆さんの意見を受け入れたいと思っている。多くの人の意見を聞いた方がより正確になっていくと思うからだ。ボクシングにおいても、トップ10ランキング等では個人的な意見が多く入る。私から見れば正しいとも間違っているとも思わない。人それぞれの見方や好み、どの様に受け止めているかの違いがあるからだ。ここではボクシング史におけるトップ10トレーナーを書いていこうと思う。優秀なファイターとトップレベルで契約をして勝ったというのはカウントしたくない。出来ればそのファイターを見て、教育し、そして偉大なファイターへと成長させる過程を共にしたトレーナーを評価したい。継続性やプロフェッショナリズム、そしてファイターとの信頼関係を見ていきたいと思う。偉大なトレーナーというのは我慢強く、注意深い。望みがない試合では余計なダメージを与えない様にするのもトレーナーの仕事だ。偉大なトレーナーは感情的、そしてメンタル的にファイターと繋がっていなくてはならないし、ファイターがどの様に感じているか、何を見ているかを理解出来なければならないのだ。トレーナーは諦めてはならないし、ファイターを鼓舞しなければならない。ハードワーク、正しい知識の正しい教育、継続性、尊敬、理解、注意、そして何より信頼関係が大事なのだ。ファイターがトラブルに陥った時、タオルを投げられるのが偉大なトレーナーである。コーナーでファイターの気持ちを高められるのが偉大なトレーナーだ。お金のことだけを考えているのは駄目なトレーナーだ。ファイターをペットの様に思っているのも駄目なトレーナーだし、ファイターのことを第一に考えないのも、勿論考えられない。』

1位: カス・ダマト
カス・ダマトのキャリアを見ていくと、偉大なボクシングトレーナーに必要な全てのリストをを備えていることが分かる。彼がジムであのマイクタイソンを指導している姿を古いビデオ等で観たことがある人も多いと思う。カス・ダマトがマイク・タイソンにしてきたことを観るだけで、彼が素晴らしい人間であることが分かる。彼がボクシングに全てを捧げていたことも間違いないだろう。他人の為に数え切れない程の時間をジムで過ごしていたのだ。彼の最も大きな成功は2人のボクサーということになる。1人は1952年の金メダリスト、ヘビー級戦でアーチ・ムーアを破り、モハメド・アリと2度の死闘を繰り広げた、フロイド・パターソン、そしてマイク・タイソンだろう。タイソンは養子になり、教育をし、そして史上最年少の統一ヘビー級王者になったのはご存知の通りだ。ピーカブースタイルを考案し、テディ・アトラスを育て、恵まれないストリートキッズ達に幾つもの寄付をした。そしてボクシングジムへ通わせたことも有名だ。

マイク・タイソン:
『皆は、俺が生まれつきこういう人間だと思っているんだろうね。でも皆は、俺がこう出来る様になったのは原因があることを知らないんだ。例えば同じことを何度も何度も身体が痛くなるまで繰り返すトレーニングがあったとする。俺は正直頭の中で"こんなこともう出来ないよ!"と叫ぶんだ。そんな時、俺はなんて臆病者なんだって思っていた。そういう時にカス・ダマトは常にいてくれた。必要な時に彼はいつもそこにいたんだ。カス・ダマトが言っていたことは、人間的に成長出来ること、そしてその様な正確を作る行動を取りなさいということだった。彼は俺が会った人間の中でも違ったんだ。特別な存在だった。彼は人生より、健康より、お金より、何よりも原理原則を大事にしたんだ。原理原則の為なら彼は何でも犠牲にした。彼が信じていたことは間違いなかったよ。』

2位: エディ・ファッチ
エディ・ファッチは心臓に問題を抱えていた為、プロボクシングのライセンスが受けられなかったが、彼は人生そのものをボクシングというスポーツに捧げた人間だ。あのジョー・ルイスでさえ彼とのスパーリングを重ねて色々と勉強をした程だった。1950年代にエディ・ファッチはプロボクシングのトレーナーになり、これまでに21人の世界王者を育てている。トレバー・バービック、リディック・ボウ、ジョー・フレイジャー、バージル・ヒル、ケン・ノートン、そして有名なのは世界王者ではないがフレディ・ローチだろうか。そして殿堂入り選手を育てただけでなく、チャンピオンキラーとしても有名だ。モハメド・アリを倒した5人の内、4人をトレーニングしているのだ!フレディ・ローチと古いビデオを観ながらエディ・ファッチの話を聞いたことがあるが、エディ・ファッチは心身共にボクシングに全てを捧げ、本気で史上最高のトレーナーになることを目標にしている人だった様だ。そして偶然にも彼は史上最高のトレーナーの1人、フレディ・ローチをも育ててしまった。彼は間違いなく史上最高の1人である。

エディ・ファッチ:
『ボクシングは科学なんだよ。ジムに行ってただパンチを打てば良いってもんじゃないだろ。ファイターは全て違う個人なんだし、フィジカルの能力だって異なる。勿論スキルだって全然違う。そこがトレーナーの見せ所だろう?』

3位: フレディ・ローチ
フレディ・ローチに関しては皆さんもう知っているだろうか。エディ・ファッチに師事した元プロボクサー。人生の酸いも甘いも経験している人間だ。多くの人が苦しめられている難病、パーキンソン病を患いながら、世界的に有名なLAのワイルドカードジムに毎日通い、ハードワークをしていることが不幸中の幸い、逆に病気の進行を遅らせているとも言われている。彼がトレーナーとして現在の地位を確立したのは勿論マニー・パッキャオが主なる理由だ。パッキャオとの関係は、カス・ダマトとタイソンとも違うが、他では見たことがない特別な関係だ。ビジネスパートナーでもなければ、先生と生徒でもない。単なる友人でもない。言わば…親族の様だ。パッキャオはローチのサポートを受け、階級を上げ続けながらも、スキルを上げ勝ち続けている。大袈裟に言えば、フレディ・ローチが現代のモハメド・アリとも言えるマニー・パッキャオの大成功を引き出したということだろう。他にも、オスカー・デラ・ホーヤ、バージル・ヒル、ウラジミール・クリチコ、マイク・タイソン、そして大勢のボクサー、総合格闘技の選手達ともトレーニングをした経緯がある。彼がボクシングに全てを捧げていることに疑問の余地はなく、そして教える能力と選手の力を引き出す能力は素晴らしい。アミール・カーンが最近では最も良い例だろう。

フレディ・ローチ:
『もし試合に勝つことがないのであれば、それは単純に勝てないからだろう。』
"If we don`t win a fight, it`s just because we can`t."※

4位: イグナシオ"Nacho"べりスタイン
間違いなく史上最高のメキシカントレーナーであるベリスタインはその経験年数も凄いが、素晴らしいテクニカルなファイターを育てる特殊なスタイルでも有名である。ベリスタインは技術、そして細やかなボクシングのスペシャリストなのだ。彼のファイターに完璧な動きをさせる為にベリスタインは時間を費やす。もし一冊の本で選手をトレーニングし、ファイターの放つパンチ一つ一つまで解説するとしたら、それはイグナシオ"ナチョ"ベリスタインに任せるべきだ。有名な生徒達はオスカー・デラ・ホーヤ、アブネール・マレス、ファン・マヌエル・マルケス、ダニエル・サラゴサ、そしてヒルベルト・ローマンだろう。彼のレジュメだけを見ると他トレーナーと比べて印象深くないかも知れないが、結果は素晴らしい。ファン・マヌエル・マルケスはその美しいテクニックを駆使しマニー・パッキャオを恐れさせた唯一のファイターかも知れない。2002年にベリスタインは殿堂入りも果たしている。

ナチョ・ベリスタイン:
『ボクシングは多くの子供達を悪い道へ進むことから守り、より良い人間になる為に正しい道を示してくれるスポーツだ。私は人生をかけて多くの若者をドラッグ、犯罪、ギャングから守ってきた。これは素晴らしいし、美しいことだ』

5位: ルー・デュバ
殿堂入りの名トレーナーだ。話を進める前に、彼が関わったボクサーの名前をリストアップしてみよう。イベンダー・ホリフィールド、パーネル・ウィテカー、マイケル・ムーラー、アーツロ・ガッティ、レノックス・ルイス、トニー・タッカー、ビニー・パズ、ヘクター・カマチョらだ。彼のファイター達は強く、そしてエキサイティングな結果を残してきた。ルー・デュバはファイター達のキャリアを魅力的にするスペシャリストだ。多くのファンはルー・デュバの選手に魅了され、次に誰をトレーニングするのか楽しみにしていた。ルー・デュバを5位に置いた理由は、彼の地位が上がっていった頃、実質的に選手のケアをしていたのは、ジョージ"The Professor"ベントンだったからだ。

ルー・デュバ:
『私は自分がしていることが好きだ。私の人生だしね。死んだ時は、多分、棺桶から出せって戦ってるんだろうね。レフェリーの代わりに僧侶達に怒鳴ってるかもね。』

6位: エマニュエル・スチュワート
エマニュエル・スチュワートも数多くのファイターをトレーニングしてきたトレーナーだ。ここでは特にスチュワートが深く関わった4人を評価したい。レノックス・ルイス、ウラジミール・クリチコ、トーマス・ハーンズ、そしてトニー・タッカーだ。勿論その他大勢のスーパースター達はスチュワートのサービスにお世話になったことがあるのも事実である。スチュワートは多くの時間をセコンドとして割いてきて、ただの1人のファイターでさえ、戦っている最中に自信を失う様なことはない。スチュワートが得意とするのは、1人のファイターのスタイルを完全に変えることだ。トーマス・ハーンズのトレーナーとして、パンチの軽かったボクサーを、最も破壊的なパンチャーへと変貌させた。マービン・ハグラーとの死闘、そしてロベルト・デュランをKOした試合等が思い出させる。スチュワートの助けと共に多くのボクサーはキャリアを進化させ成功することが出来たのだ。だからこそエマニュエル・スチュワートは特別な存在だ。

7位: アンジェロ・ダンディ
この男をトップ10リストから外すわけにはいかないだろう。アンジェロ・ダンディは素晴らしいキャリアを持つ殿堂入りトレーナーだ。シュガー・レイ・レナードが3度世界タイトルを獲ったのはダンディの功績も大きい。その他にも多くのボクサーを助けているが、印象的なのはジョージ・フォアマンのカムバックを助けたものだろうか。ダンディのコンセプトはスマートに頭を使って戦うことだ。戦術家であり、試合のプランを作るのに長けていた。ダンディで忘れていけないのは、モハメド・アリのキャリアを通じてずっとトレーナーであったことだ。1960年~1981年まで数々のタイトルを獲っただけでなく、世界一有名なスポーツ選手となったアリのだ。モハメド・アリが成し遂げた全ての偉業や奇跡は、ダンディと共にあったのだ。

アンジェロ・ダンディ:
『私がしたこと?リラックスさせて良い方向に進む様に話をしただけさ。』

8位: ジャック・ブラックバーン
1900年代の初頭、ボクシングが産声を上げた。トレーナー達は賞金稼ぎのファイター達について周り、小遣いを稼ぐのが通例だった。殆ど全員が同じであり、ファンの目に届くことは無かった時代だ。ジャック・ブラックバーンはプロのライト級ファイターとして99勝26敗19分という戦績を残していた。引退後、ブラックバーンはトレーナーとして歩み出す。チャールズ・テイラーやジャージー・ジョー・ウォルコットのトレーナーをしたこともあったが、彼を有名にしたのは他でもない、褐色の爆撃機、ジョー・ルイスだ。ブラックバーンの力もあり、ルイスは史上屈指の名選手となり、65勝3敗という輝かしい戦績を残したのだ。マックス・シュメリングとの伝説的な一戦は今でも語り継がれている。

ジョー・ルイス:
『ゴングが鳴ったら後は1人きりの戦いだ。1人vs1人のね。』

9位: テディ・アトラス
カス・ダマトの教えもあり、テディ・アトラスは価値あるトレーナーとして名を馳せた。彼は最も考え抜くタイプのトレーナーである。名前だけでは、最近のフレディ・ローチやロジャー・メイウェザーの様な派手さはない。しかし知識に関しては負けていないだろう。マイク・タイソンがトップに立てたのも、ダマトに加え、アトラスの力もあったと思う。マイケル・ムーラーのトレーナーを務め、最近ではアレキサンダー・ポベトキンを成長させている。サムエル・ピーターもアトラスとの契約を求めていた様だがアトラスは拒否した様だ。短気で、批判をする時は直球、そしてユニークな教え方は時々、コミュニケーションで混乱を招くこともあるが、彼の言うことを真摯に聞いた選手は必ず良い結果が出ている。このトレーナーは間違いなくファイターの長所をまとめ上げ上手く融合させることが出来たのだ。

10位: ロジャー・メイウェザー
世界のスーパースター、フロイド・メイウェザーJr.の叔父であるトレーナーを忘れてはいけないだろう。彼はボクサーとしても元世界王者、戦績は59勝13KOだ。彼のボクシングの知識は深く、驚くべきである。ロジャー・メイウェザーは万人を引き寄せるタイプではないが、フロイド・メイウェザーJr.の成功は称えるべきである。無敗、41戦全勝、ボクシング史に残るボクサーだ。ロジャーはこの天才ボクサーに多くを教えているのである。もしも…フロイド・メイウェザーJr.がマニー・パッキャオと戦い、彼に勝つ様なことがあれば、ロジャーの名声も上がり、もっと人気も出るかも知れない。

以上

読めば読む程、もっと知りたくなるなぁ…。
又、勉強してみようっと。

チャオ♪♪