00年代ヘビー級タイトル戦トップ10! | Go↑kunの海外ボクシング記♪

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おはよう御座います。
昨晩訳してUPし忘れておりましたものを朝から失礼致します。

ジェフリー・シアーニさんが選ぶ00年代のヘビー級タイトルマッチのトップ10。
マイク・タイソンの時代から、ホリフィールド、ボウ、ルイスらの時代を経て、
ここ10年は言うなればクリチコブラザーズの時代でしょうか・・・。
と同時に人気もかなり落ちてきてしまっているのは事実ですよね。
特に弟のウラジミールは06年4月にクリス・バードからIBF王座を奪ってから9度の防衛中、
直近の試合でも過去に苦戦を喫したナイジェリアの悪夢、サムエル・ピーターを圧倒。
WBOの王座も吸収して早くも2年。無敵状態であります。
しかし・・・印象深い試合は少ない、そんなところから
シアーニさんがこんな記事を書いた様ですね^^
2000年~2009年のヘビー級タイトルマッチに限定して選んだ様です。
誤字脱字誤訳ご容赦下さい。

【以下ニュアンス訳文】

No.10 レイモン・ブリュースターvsルアン・クラスニッチ 2005年9月28日@ドイツ・ハンブルグ

この試合はブリュースターのWBO王座3度目の防衛戦だった。前戦ではあのアンドリュー・ゴロタを衝撃的に1RKOで下していた。ブリュースターは予想通り序盤から飛ばしクラスニッチを圧倒しにかかる。しかしこのドイツ人ボクサーはジャブに光を見出そうとしていた。徐々に自信を取り戻すドイツ人、コンビネーションも出だす。調子に乗ってブリュースターと真っ向から打ち合うクラスニッチだったが8Rに左フックをもらいダウン。少し長すぎたと感じられるカウントを聞き何とかラウンドを終えた。スコアの面でもビハインドだったクラスニッチを倒しにかかるブリュースター。何とか凌ぎラウンドを終えるかと思われた時、強烈な右で痛烈なダウン。遂にレフェリーが割って入った。








No.9 ビタリ・クリチコvsコーリー・サンダース 2004年4月24日@米国LA

この試合は誰もが驚いたレノックス・ルイス突然の引退後、空位になったWBC王座をかけて行われたものだ。10ヶ月前にビタリはルイスに敗れていたものの、その試合でもストップされるまでは試合をリードしていたことからもビタリの実力は高く評価されていた。この試合をより興味深くさせていたのが、対戦相手のサンダースは前年に弟のウラジミールをショッキングなKOで破っていた点だ。初回、サンダースは強烈な左を浴びせビタリの足を乱れさせる。もう少しでビタリに初のダウンを与えられそうだった程だが堪えたビタリ。その後はサンダースのスピードに慣れ始めたビタリが試合をコントロールしていく。しかしサンダースが最後まで諦めなかったことで試合の緊張感は途切れない。それでも8R終盤、遂に力尽きたサンダース、レフェリーが試合を止めた。










No.8 クリス・バードvsジャミール・マクライン 2004年11月13日@米国ニューヨーク

クリス・バードにとって保持していたIBF王座3度目の防衛戦。前戦では議論を呼んだゴロタ戦のドロー、一方のマクラインは2年前にウラジミールに敗れて以来、3連勝と調子を上げていた。元々スパーリングパートナー同士で手の内を知り尽くしていることから慎重な試合になると思われたがこの試合はそうならなかった例だ。サイズの大きいマクラインが序盤押し込みペースを掴む。2Rには強烈なパンチを叩きこみダウンを奪う。番狂わせかとも思われたがハートの強さを見せつけ踏ん張るバード。後半になる連れスピードがあり賢いバードが試合を作っていき、マクラインはラフになっていってしまう。最終的にはスプリットデシジョンを制したバード。スコアは115-112、114-113、112-114だった。


No.7 レノックス・ルイスvsマイク・タイソン 2002年6月8日@米国メンフィス

全てのヘビー級ボクシングファンが噂し続けていたビッグマッチだ。実現したこの時、既に両者とも全盛期を過ぎていたが、衰えていたのは明らかにマイク・タイソンの方だった。1997年以降、ルイスのタイトル戦績は10勝1敗1分だったのに対し、タイソンは0勝1敗。その1敗は有名なホリフィールドへの耳噛み試合だ。1R、タイソンはいつもの様に強引に出て行く。通常の試合では序盤安全策を取ることが多かったルイスも打ち合いに応じた。まるでタイソンに認めさせたいかの様に。振り分けるならタイソンのアグレッションを取るだろうが、ルイスもこの試合の行く末を案じさせる様な強烈な右アッパーを入れていた。それ以降は一方的だった。ルイスの硬いジャブと強烈な右はタイソンにとって悪夢の様だった。迎えた8R、遂に右を浴びて崩れ落ちるタイソン。そのままカウントアウトされてしまった。


No.6 レノックス・ルイスvsハシム・ラクマン 2001年11月17日@米国ラスベガス

南アフリカでレノックス・ルイスを大番狂わせで破りWBC、IBF王座を奪取してから7ヶ月、ダイレクトリマッチがこの試合だった。初戦の敗北がまるで嘘だったかの様に実力を見せ付けるルイス。強烈なジャブと高い技術で追い詰め、最近のボクシング史に残る芸術的な右でラクマンをキャンバスに沈めた。




No.5 オレグ・マスカエフvsハシム・ラクマン 2006年8月12日@米国ラスベガス

ラクマンにとってWBC王座2度目の防衛戦。この試合から遡ること7年、両者は対戦した経験があった。マスカエフがドラマチックな8RKOで勝っていたものの、この試合はラクマン有利と見られていた。専門家の多くはマスカエフの方がスピードがなく歴戦のダメージも多いだろうと考えていた様だ。しかし、スタイルが試合を作るとはよく言ったものだ。理由は定かではないが、マスカエフはラクマンに対して相性も良かったのだろう。中盤までは競った試合だったが、後半になるに連れ、マスカエフが試合をコントロールしていく。最終的には12Rに又しても劇的なストップ勝ち。初戦のストップ勝ちを思い起こさせる内容だった。


No.4 ハシム・ラクマンvsレノックス・ルイス 2001年4月22日@南アフリカ・ガウテング

1999年にホリフィールドとのリマッチを制し獲得したWBC、IBF王座4度目の防衛戦となったルイス。挑戦者ラクマンもこの後に予定されていたルイスvsタイソンのメガファイトへ向けての準備運動程度に見られていた。ルイスにとっては残念なことにラクマンには全く違うプランがあった様だ。ルイスは試合直前に南アフリカ入り。映画オーシャンズイレブンの撮影がトレーニング期間と重なっていたそうだ。更に噂によるとルイスは自信過剰になっておりラクマンを軽視していた様である。両者とも3R位から早くも疲れを見せ始めていたが、実際の試合は競っていた。5R、ラクマンがジャブを連打するとルイスが後退、驚いた様に笑みを見せていたルイスだがその直後、ラクマンの右を浴びカウントアウトされてしまう。ラクマンのこの番狂わせは、バスター・ダグラスを思い起こさせる。




No.3 クリス・バードvsアンドリュー・ゴロタ 2004年4月17日@米国ニューヨーク

バードが保持していたIBF王座2度目の防衛戦であるこの試合だが、実は急遽組まれた一戦だった。本来、ダバリル・ウィリアムソンとの防衛戦を予定していたバードであったが、予期せぬ怪我で急遽キャンセル、ドン・キングと契約したばかりだったアンドリュー・ゴロタが代打として挑戦することになったのだ。当時のゴロタはタイソン戦以来4年間で2試合しかしていなく挑戦の資格はないとブーイングを浴びていた。ところが実際の試合は多くの予想を裏切る形になる。カウンターパンチャーvsボクサーパンチャーの巣晴らしいアクションが12Rに渡って行われたのだ。両者共に持ち味を発揮しジャッジ泣かせのラウンドが続く。最終的に賛否両論のドローでバードが防衛を果たすも、多くがゴロタの勝ちを支持していた様に思う。最高の試合だったにも関わらず残念ながらリマッチが実現することはなかった。


No.2 レノックス・ルイスvsビタリ・クリチコ 2003年6月21日@米国LA

当時レノックス・ルイスはタイソンとのリマッチを1年間も待ち続けていたのだが、タイソンは首を縦に振らず。代わりにカーク・ジョンソン戦が決定、そしてセミファイナルでビタリ・クリチコはセドリック・ボスウェルと戦う興行が予定された。しかし試合の僅か2週間前、ジョンソンが背中に怪我を負ったことから、急遽決まった戦いがこのビッグマッチなのだ。両者とも練習はしていたとはいえ、少ない準備期間にも関わらず勇気ある決断だった。さて試合の方は驚いたことにビタリ優勢で始まる。2Rには効かせるパンチも放った。ルイスも3R辺りからリズムを取り戻し、両者ともにビッグパンチを打ち合う派手な試合になった。互角の展開の中、ルイスのシャープな右により、ビタリの左目の傷が深そうだ。更に打ち合いの中で左目の下も切ってしまったビタリ。攻勢を強めるルイスが6R終了間際、強烈なアッパーを炸裂させるビタリは倒れない。ルイスも相当疲れている。しかし傷はあまりに酷く、ラウンド間にストップされてしまった。期待されたリマッチは行われず、ファン達は後もう1R戦えたなら何が起きたのか、本当に興味深く思っているはずだ。








No.1 シアヘイ・リアコビッチvsレイモン・ブリュースター 2006年4月1日@米国オハイオ

WBO王座の防衛回数を3度と延ばしていたブリュースターが迎えた相手が、シアヘイ・リエコビッチだった。特に期待もされていなかった試合。ビッグマッチとは言われない中、試合は始まる。期待を遥かに上回る好試合、両者のハートとガッツのぶつかり合いだった。リアコビッチはスキルの高さで試合を支配にかかるも、ブリュースターもそうはせまいと強引に出て行く。2人の戦士は激しいアクションを見せ続けた。7R、ブリュースターの強打で膝を付くもリアコビッチは豊富なスタミナで反撃。スキルとタフネスを発揮し続けたリアコビッチが激闘をユナニマスデシジョンで制したのだ。スコアは115-113、115-112、117-110だった。

以上

いやぁ・・・知らないことばかりでした(爆)
ヘビー級は本当にフォロー出来てないなぁ。

チャオ♪♪