　本日のエルゴラッソ。
以前告知したように、日本代表・巻誠一郎選手にうかがったインタビュー原稿が見開きでどどんと掲載されております。

　１２月６日に奇跡を起こしたあの試合でのメンタルや、どんな思いでシーズンを過ごしていたのかなどなど。

　インタビュー中、すごく印象的だった言葉がありました。

　「僕は運命に身をゆだねるとか好きじゃないんですよ。自分で動かしたいし、自分で変えたい。やっぱり人間、もがかないと・・・」

　当たり前だけど、サッカーは敗北を避けられないスポーツだ。二連覇を達成した鹿島アントラーズだろうと、アジア王者にあったガンバ大阪だろうと、世界一になったマンユーだろうと、バルサだろうとブラジル代表だろうと、これから先、負けから逃れることは絶対にできない。サッカーにはそういう現実がある。

　そしてサッカーは、一人のチカラだけで勝てるスポーツではない。自分がどう頑張ってもうまくいかない試合だってある。でも、そんなことは受け入れた上で巻選手は言う。

「一人がなんとしようともがくと、それが全員に伝わって何かが変わるかもしれない、僕はそう信じているんです」。
　

　だから、もがく。
巻選手のあのプレースタイルは、こういう信念が形成したものなんじゃないかと思いました。オシムさんじゃないですけど、こういう姿勢が大事なのは人生にだって通じる気がします。

　ヴェルディでいうと・・・僕は土屋選手のプレーにそういう部分を感じました。シーズン終盤、そしてあの最終節。限界を超えているはずなのに、それでも力を振り絞ってオーバーラップを仕掛けるバウルさんの姿は、何かを信じているからできるプレーでした。あらためて、こういうすばらしい選手と今年も戦えることをうれしく思います。

　もっとも巻選手にしても、この強い気持ちを支えるだけの肉体があっての、あのパフォーマンスです。それについては巻選手が大学時代から付き合いのあるトレーニングアシスタントディレクター・佐々木秀男さんとの対談が、記事の後半に掲載されております。いやー、ナイスな組み合わせです（笑）。大学１年間で体重１０キロ増えた話、バイトで稼いだお金でジムに通って筋トレしていた話などを明かしてくれています。

　ヴェルディ関係の情報は、澤選手のアメリカ移籍、あとはディエゴが移籍した京都の新体制会見の様子ぐらいしかないエルゴラですけど、いしかわごうがうかがった巻選手の熱いインタビュー原稿が掲載されているので、もしよければ、読んでやってください。

　ではでは。

　実は明日もインタビューの仕事。頑張ります。

巻誠一郎を作るもの。