週明け、想定外の仕事が
ぱたぱたと飛び込んできてて、
本来しなきゃな事が全然進まない。。

来週博士論文の発表会というのに、
その準備が全くできてないというね…。

そろそろ焦り始めなければです。

―――――――――――――――――――――――

さて、記憶がかすんでいく前に記録を残しますよ。
先月末、
論文を書き終えた直後に
チューリッヒから逃げるように向かった
イタリアはCinque Terre(チンクエ・テッレ)での週末旅行。

そもそもの経緯。
本当に随分前から
どっか旅行いこうよと
ロブ氏と言い続けてきていて、
いろんな案が浮かんでは消えを繰り返してた訳。
その間、実に1年半位笑

で、今回論文書き終わるタイミングで
実は僕はそんな気はほとんどなかったんやけど、
ロバートが
「論文書き終わったら時間できるでしょ?
 どっか旅行とか行くの?っていうか行くんでしょ?」
とごにょごにょ言い始め、
「確かに時間はできるわいね。じゃあどっか行こうかね。
 何?一緒に来る?」
と言わされた的(笑)展開。

行き先も3転4転して、
その間僕は論文でもはや頭は爆発寸前状態が続いていて、
ああこれは今回も計画倒れかと思いかけたところで、
行き先、宿泊、行き方を頑張ってロブ氏が調べ上げてくれ、
執筆期終盤は
この旅行を楽しみにすることでなんとか乗り切ったと、
実はそんないきさつ。


5月25日(金)

朝一番にウスターまで出向き
イクコさんに髪を切ってもらい、
一度帰宅、荷物をまとめ再び家を出て、
中央駅でロブ氏と落ち合う。

電車は南西スイスのブリークにて乗り換えて
ミラノへ向かうっていうルート。
乗りあわせた老婦人と話しつつ、
途中喋って食べて飲んで読んで寝て、
なんてしてたらあっという間にミラノ。

久々のミラノにうきうきしつつ
夕食にとパニーニを手に入れ、
今度は古い6人掛けコンパートメントの電車へ。

単調な北イタリアの風景の中
途中宿泊先にチェックイン時間が遅くなる!って電話しつつ、
とことこと電車で4時間弱程だったか、
チンクエ・テッレの村々の一つ手前、
Levanto(レヴァント)という町で下車。
というのはチンクエ・テッレでは都合の良い宿がなかったから、
今回はここに泊まったのですな。

レヴァントに着いたのは
電車の遅れもあって21時半ごろ。
辺りも暗くなってて
果たして宿には無事着けるのかいなと
地図を広げながら駅を出ようとすると、
「ミスター・ゴトー!ミスター・ゴトー!」
と僕を呼ぶ声(!)

いや、僕はそんなこと全く予想してなかったから
全く気がついてなったんやけど、
ロブ君が
「呼ばれてない?」
と。

「んな訳あるまい、なんか変なタクシーの客引きとかちゃうの」
なんて言いつつにょろりと近づいたら
いよいよはっきりと
「ミスター・ゴトー!」
と言っている(!)

なんと、宿のオーナーが
到着の遅いのを心配して、
駅まで車で迎えに来てくれてたのでした(!)

これは心底うれしいびっくり。
イタリアでこんなホスピタリティに出会えるとは。

「わざわざありがとうー☆」
と言いながら車に乗り込み
上り坂の山道を行くことしばし、
無事宿に到着。

チェックインの手続きで
もちろんパスポートを見せるんですが、
ここでオーナー、
「今小さな夢が一つかなった!
 初めて日本のパスポートを見たよ!!」
とプチ喜び。
という訳で僕がこの宿に泊まった日本人第1号だそうです。

なにやらオーナー、
幼少期から空手をずっとやっていて、
日本にずーっと憧れていたのだとか。
とっても光栄です。

そこでロブ君が
「あ、僕は柔道やるんですよ」
って言っても柔道はあんまり
ピンとは来てなったみたいやけども笑


ともあれ、
設備はちょっと古めではあるけど、
パーフェクトに清潔で
心地よい部屋をゲット。

こんな具合にキッチンもある部屋で。
いや、これは最初からそういう宿を選んだんやけどね。


一息ついたところで22時。
寝るには早いかと、
夜のレヴァントの町へ繰り出そうとしたところ、
車の中からは気付かなかったけど、
実は宿の回りに無数のホタルが飛んでいて(!)

生まれて初めてのホタル狩りが
まさかイタリアになるとは思わなかったけど、
あちこちでチカチカと本当にきれいな物で
これにはロブ氏ともどもテンション↑
ちなみにロブ氏によるとドイツのホタルは
点滅せずに光りっぱなしだとか。
「それじゃああんまりロマンチックでもないわいね」
と、そんなところでもイタリアとドイツの
文化比較なのかと含み笑い。
ごめんなさい笑

街ではローカルティーネイジャーがうろうろしてる中
夜中のビーチでぼーっとして、
バーに入ってフォカッチャをかじりながらビールをぐびっとあおり、
翌日以降の計画を練り練り。

そんな具合に夜は更けていくのでした。
実際はただの移動日やったけど、
でもそれでも色々あって楽しい一日。