仕事が盛り盛りで
頭がすっかり沸いています。

明日から月曜までイースターで
華の4連休なんですが、
既に仕事のリストは目いっぱい。
時間のリミットのある仕事で
この2週間程でずるずると遅れてしまった分を
取り返してむしろ貯金を作るくらいでないと
多分来月泣いちゃうから。
毎日普通に働く予定です。

スイスでこんな連休なんてほとんどないのに…。

ちなみにこの間に
320パターンのシミュレーションを走らせます。
自宅でパソコン3台態勢で臨みます。

今も今日の仕事の疲れか
脳がもう何にも出来ないと言っているので
気分転換の投稿です。

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さて、今年のスイスの春は
とっても早かったのです。
3月半ばには気温も15℃くらいまで上がって、
それ以来ほぼ毎日気持ちよく晴れて、
水辺には日光浴の裸族も。
念のため言っときますけど、最低限のものは身につけてますよ。
特定の場所以外では。

実は今はまた寒さがちょっと戻りつつあって、
昨日今日は久々の雨。
まあ春の雨も良いものです。

で、春と言えば新緑の季節。
ということで去年しそびれて大変後悔したことを実行しました。
いくつか前の記事でも書いた行者ニンニク狩りです。
3月24日の話

行者ニンニクはドイツ語でBaerlauch(ベアラウフ)といいますよ。

森の中に入って生えてる場所を探します。
どこに生えてるか知らない場合は
最初は見つけるのにしばらく歩きまわらなければですが、
こんな具合の場所がぽろっと見つかります↓
 

まあ普通に森の中でないかという感じですが、
足元を見下ろすとこんな具合↓
 
この緑全部Baerlauch。
こんな具合に生えてるるところには
これでもかってくらいに生えてます。
これだけたくさんやと
周辺の空気もかすかに独特の
ニラとニンニクの間みたいな臭いが感じられる程。
ちなみにこればETHの山の方のキャンパスのある山の中。
通勤路沿いで、帰り道に人目も気にせず摘んだ僕。

採れた行者ニンニクの今年の調理パターンを一挙公開↓

 
これはアジア系のスタンダード、
卵と一緒にふわっと炒めます。
ごま油の風味を効かせて中華風に。


きれいに洗って水気もしっかり取ります。
 
ガラス瓶を熱湯でしっかり消毒して、
 
瓶にみっしりBaerlauchを詰めたところに
醤油を瓶の口までそそいで蓋。
長期保存用の醤油漬け。

Baerlauch自体に醤油が染み込むのはもちろん、
独特の香りが醤油に良い具合に移ります。
炊きたてのご飯によく漬かったBaerlauchをちょこっと載せて
バクりとご飯を頂くと、超絶の旨さ。
癖になります。


続いては友人たちとワイワイと
冗談言ったり喧嘩したりしながら作った料理達。

まずはGraubuenden(スイス南東部)出身の
クリストフェルのママ直伝のレシピ。
ちなみに彼の母語はロマンシュ語。

 
Baerlauch、パセリ、バジルを適量用意。
Baerlauchは写真に写ってるよりもたくさん使います。

これをミキサーにかけます↓
 
上質なオリーブオイルと
パルミジャーノチーズ、クルミも混ぜ込みながら。
本当はクルミではなく松の実でするのが普通ですが。

で、いわゆるジェノベーゼペーストのBearlauch版。
バジルのみで作ったよりも鮮やかな緑が出ます。
Baerlauchの臭いに多少の青臭さもでるので、
あんまり強いのが苦手な場合はバジルを増やせば良いかと。
なお、チーズは入れずにオイルをやや多めにすれば
瓶積めにしてしばらく日もちさせられますよ。
瓶を開けたら早めに消費した方がよさそうですが。

これを今回はペンネと絡めて頂きました。
食べるのに夢中で写真なし笑

続いては僕の持ち込みレシピ、行者ニンニク餃子。

タネは今回訳あって完全ベジタリアン。
キャベツ、醤油漬けのBaerlauch、
生姜、胡麻油、片栗粉、Baerlauchを漬けた醤油、酒を混ぜ混ぜ。
混ぜるのに両手がふさがるもんやから
ロブ君に調味料を口で指図して入れさせる僕。
なれないアジア的味付けに恐る恐るなドイツ人でございました笑

で、重要な包む作業は
お手本一つだけ見せて後は完全放置でドイツ人達に丸投げ↓ 
僕はというと写真撮って
ソファにふんぞり返ってビールを(!)。
文句も言わず頑張ってやってくれましたー。


もちろん焼くのは僕がやってテーブルに登場。
ちなみに右奥に隠れて見えるのがペーストです。

 
ワイワイと楽しい食卓。
右からマルティン、クリストフェル、サバ、ロバート。

ちなみに今回ご紹介した料理は
どれもこれもまちがいのない旨さでしたー。

取るのも料理も味も楽しめて、大変重宝なBaerlauch。
お勧めですよ。

食べすぎたら臭いがすごいのが難ですが。
僕はこの会食の夜
自分の中からわき上がる臭いで
一度夜中に目が覚めました笑

人に会う前とかに食べるのはご注意を。