イタリアより日曜日に無事帰ってきて、
建国記念日の昨日はゆったり気味に過ごし、
今日から仕事を再開しています。
静岡での地震とか、
原発をめぐる新しいニュースとか、
日本からの情報に
結構動揺しつつも、日常に戻る努力。
仕事はもりもりやし、
心配事ももりもりやけど、
日常を安全安心に暮らせるうちは
感謝の気持ちを忘れず楽しめることは楽しもう、
とういうことで、
早速なんですが今回のイタリア旅行記を始めますよ。
実は放置してる旅行記もたくさんあるんですが、
今回の旅は食が充実していて、
まだ味の記憶が残っているうちに書いてしまいたいのです。
7月25日(日)
早起きして、荷造りを済ませ、
家を飛び出しチューリッヒ中央駅へ。
まずはチューリッヒ→ミラノの4時間半程の電車。
途中スイス側の国境駅Chiasso(キアッソ)で
「イタリア国鉄のスタッフが遅刻していて発車できません」
ということで、25分ストップ笑
早速のイタリアの洗礼。
実はミラノでの電車の乗り換え時間が丁度25分で、
電車自体は他の遅れに併せてちょっと遅めに発車するって分かってても
キアッソからミラノへの1時間程の行程はそわそわ。
ミラノに到着し、
やはり次の電車は遅れて発車してくれて無事乗車。
ミラノ→フィレンツェの2時間半程の電車。
なんかピカピカの高速列車で、
「イタリアでこんな電車にのれるなんて」と、正直びっくり。
この電車も途中ボローニャとフィレンツェの間のトラブルで
ちょっとばかし遅れつつも大きな問題にはならず
フィレンツェはSanta Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅に到着。
ここで次の電車を待つため
フィレンツェ名物の生ハムを挟んだサンドイッチを
もそもそ食べながら1時間ほどぼんやり。
まあ、ハム自体は美味なんですが、
塩分しっかり目かつ結構分厚いカットで、
しかもパンとの食感の融合がいまいち。
まあ、駅のスタンドのサンドイッチなんて
そんなものかと。。
続いて乗った電車は
フィレンツェ→アッシジの2時間半の道のり。
電車はいかにもイタリアを感じさせる
古くてお世辞にもきれいと言えないもの。
でもこういうのの方がむしろ旅情を感じさせるんですよね。
でも、この電車でひとつハードコアな恐怖体験が。。。。
いわゆるシモの話です。しかもかなりハードコアです。
お好きでない方、食事中の方は読み飛ばしてくださいね。
警告はしたので、いざ読んで不快になられても
文句は言わないでくださいね。
長い道のりやし、
途中用を足したくもなるわけで、
電車内のトイレへ入った僕。
如何にも古い電車らしく、
タンクのついていないいわゆる垂れ流し式のトイレでね。
流すレバー踏んだらパカンと便器の底が開いて
下の枕木、砂利が見えるようになるあれです。
僕は小用を足そうとした訳で、
皆まで説明しませんが
まあ、男子ならほとんど皆が取るであろう構えを取るわけです。
正直便器の底蓋が何かゆるい感じで
電車の揺れに併せてバコバコ開閉してるのも気にはなったんですが、
大して重要視もせず用を足し始めたところ、
そのバコバコに併せて流入してくる気流により
まるで逆噴射の様に吹き上げられる飛沫。。。
これがすごくパワフルな逆噴射でね。。。
瞬間これはまずいとやや脳内パニックになりながらも、
出始めたものを止める訳にもいかないから、
必死に体をのけぞらせながら
自らの最後の瞬間を待つ僕。。。
幸いそんな長時間はかからず用を足し終えはしたものの、
毎日毎日どこかしらなにかしらお世話になるトイレの中で
最凶の称号を与えてその場を後にしたのでした。。。
という訳で皆様、
イタリアに限らず
電車のトイレが底から風を吹き上げてる場合は
くれぐれもご注意を。。。
と、そんな恐怖におののかされながらも
ここからローカルのバスに乗り、
15分程で丘の上のアッシジの旧市街地へ。
これが迷路みたいな街で、
予約取ってたホテルを見つけるのに大往生。
坂道だらけの石畳みを
ごろごろキャリーバッグ引いてあるくこと30-40分。
実はそんなに分かりにく場所でもないんやけど、
持ってた本に載ってた地図が微妙に間違ってて、
間違って示されてた場所にあったカフェの姉ちゃんに
ホテルはどこかいねって聞いても
知らないってことでね。。。
結局そのホテルはそのカフェから歩いて30秒の
奥まった場所でした。。
ちなみにこちらがそのホテル→ Hotel Umbra
スタイルは随分古いけど、
何もかも清潔、スタッフの方々もすごく感じが良くて、
これはとても良いホテル。
大変お勧めです。
へとへとになりながら部屋に入ったのが
19時半辺り。
チューリッヒの自宅から実に11時間半の行程。
気がつくと曇り空から夕日が差してるのに気付いて、
これは大変とあわててホテルを出て、
この町一番の重要な教会へ小走り。
かくして撮った写真がこちらです↓
すでに一回アップしてるけどね。。
夕食は
ホテル近くにバーのお兄ちゃんに聞いて、
安くて美味い地元人が集まるピッツェリアを紹介してもらう。
大して動いてはいなかったから
プリモ・ピアットとビール何杯かだけで済まそうと、
ホースのぶつ切り見たいなパスタのアマトリチャーナを頂きました。
何気ないパスタも
しっかり本意気のアルデンテかつ絶妙な塩加減。
ソースもしっかり煮込まれておりながら
トマトのフレッシュさも損なわれず、
結構荒目に刻まれたニンニクのパンチが効いて、
何にも特別ではないけど、
それだからこその美味しさをかみしめた時間。
イタリアに来たことを実感しつつ、
空っぽの胃袋でかぱかぱビール飲んだせいもあって、
一人でしっかり酔っぱらってしまったのでした。。。
でもそれがとにかく気持ち良くて、
この瞬間に今回の旅は
飲んで食べることを大事にすると決めた訳。
随分長くなったけど、
そんな旅のスタートなのでした。