日曜の今日は、

宣言通り旧アパートの掃除。

徹底的にやり込み過ぎて、

結局1日では終わらなかった。。。


でもやっぱり次に住む人が気持ちよく入居出来なきゃやからね。

多少時間がかかっても入居時よりも

ちょっときれい位のレベルを目指すのです。


とそんな気合いを入れて

一心不乱に掃除に取り組み

すっかりへとへとになった頃、

タイミングよくロバート君からお茶のお誘いが。


掃除に見切りをつけ

市内に戻りロブとサバに合流し

週末ならではのまったりお茶タイム。

ほんの1時間程のおしゃべりでも

その気分転換効果は計り知れないものですね。


日が暮れる頃にはすっかり心もほぐれ、

引っ越しにまつわるストレスも随分解消して

久々にナチュラルな笑顔の自分を感じる夜です。



さて、放置にも程があるイスタンブール旅行記を続けますよ笑

すっかり記憶が遠ざかっているんですがね。。。

ここまでの歩みは例えば その5 をご参照。



12月28日(火)


期待を裏切って随分と寒い朝。


この日もゆっくりと起きて朝10時頃に朝食。

日本好きのホテルの支配人、

それからホテルの出入りの業者のおじさんと一緒に笑


トルコの人の人懐っこさはびっくりします。

地元人たちといろいろ会話を楽しむのも

ふらふら一人旅行ならではです。

でも良いタイプと悪いタイプがあるから要注意。


そんなホテルの支配人との印象深い会話。


支配人「トルコはどうですか?」

僕   「そうですね。

     日本と比べたら何事も自由度が高いくて
     すごくのびのびした印象です。」

支配人「ええ。それはトルコの良いところではあります。

     でもそのせいで日本のように社会の歯車が

     ちゃんと回るような社会にはなっていないという1面もあります。

     日本はそういう意味では素晴らしい国です。」

僕   「うん。確かに。

     でも日本は社会システムをうまく回すために

     犠牲になっていることもたくさんありますよ。

     やっぱりどこの国もプラスマイナス両方の側面がありますよね。」

支配人「いや、日本とトルコを比べるとトルコはマイナスです。」



これはちょっとびっくり。

ここまではっきり言い切るかと。



僕は自分のポリシーとして

物事を安易に比較してジャッジしないようにしています。

ほんの一部を恣意的に取り出して比較しても

結局全体の比較にはならないし、

物事の全体って言うのは必ずバランスしてて、

ゼロに還元されると思っているから。

単純な物理法則のアナロジーです。


特に国と国を比べるのって

「日本の優位性を見つけ出すぞ」みたいな気分になって

自分で自分が嫌になってしまうから

今まで意識的にしないように心がけてきたのでした。




で、日本での滞在の経験もある支配人。

彼ははっきりとトルコがマイナスと言い切った。


確かに、社会の機能性の比較って     
ある程度の公平性を保った上で

視点を設けることはできると思います。

ということは無機的な比較作業も出来るのは事実。


支配人は冷静に自らの基準を設け判断を下し、

トルコが“劣っている”と判断した。。。



それは幅広い知見と経験がなせる技なのだと思います。

英語の堪能な方なので、

きっと世界中からのお客さんと話をしているのやろうし。


日本から出たこともなく

「日本の○○が優れている」とか声を張るのとは

全く次元の異なる重みを感じたのでした。



確かに自分も母国を離れている身なので、

意識的にそういう客観的な比較の視点を育てる努力を

ちょっとしなきゃいけないかもしれないなと、

そんな刺激を受けた朝食タイム。



って、朝食の事だけでこれだけ書いてどうするのかと、

そして、2カ月以上前の朝食の事をこれだけ覚えているのかと、

思わず自分に突っ込みを入れてしまいそう。



とにかくこんな調子で

イスタンブール滞在3日目は始まったのでした。



最後おまけに写真を1枚。
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !

この日の夕方に立ち寄った“地下宮殿”です。

実は古い古い貯水槽。

水面から数えきれない柱が伸びる様はとても印象的な光景。